皆様こんにちは。
首都圏の一都三県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)で不動産仲介手数料「無料」「割引」で注目されております、不動産流通システム【REDS】のエージェント、宅建士の堀 茂勝(しげかつ)です。
先日、売却のご相談をお受けしたお客様の中に、不動産の「一括査定」のサイトについて、勘違いをしていらっしゃる方が、いらっしゃいました。
おなじような勘違いは、まだほかにも沢山いらっしゃるかもしれませんので、今回はこちらを取り上げます。
「不動産『一括査定』で、高い価格の査定を出してくれたところに頼めば、高く売れるの?」
中古車の「一括査定」との、大~きな違い!!
高い査定を出したところに頼めば、高く売却してくれるの!?
いいえ。これがそもそものおおきな勘違いです。
しかし、なんとなくそう思ってしまう「お客様心理」をうまく利用して、誘導しているのが、これらの「一括査定サイト」でしょう。
そこに騙されないように、気を付けて、上手に利用してくださいネ。
中古車の価格査定の場合は、その会社が「いくらで買い取りますよ」という価格査定です。ですから確かに高い査定をしてくれたところが、大変ありがたいわけです。
しかし不動産の場合は、その会社がその査定額で買い取るわけではありません。「いくらで売れる・・・と、思いますよ。(売れないかもしれないけど。)」という価格査定なのです。
そして、買い取る場合があったとしても、当初の査定額よりも低い「買取査定額」が提示されるのです。
「物品」の価格査定と、「不動産」の価格査定は、まったく違う。
しかも車のような「物品」の価格査定は、特別希少な車でない限り、売れてしまっても待てばまた同じような商品が複数出てきますので、実際の取引価格と、相場価格・査定価格との差が、あまり大きくなることがありません。
それに対して、「不動産」は、どれも「たった1つの物件」です。その時のタイミングを逃してしまえば、なかなか類似の物件を手にすることが出来ません。
とはいえ、当然ながら傾向はあり、それが「周辺の相場」といわれるもので、近隣エリアの売買事例や、現在近隣で販売している物件価格の情報、相続税・固定資産税の路線価などの情報と共に、建物構造や築年数、広さ、階数なども加えて考慮して、不動産の価格査定はおこなわれます。
でも、実際に「この物件買いたい!」という人にとっては、必ずしも周辺相場との価格比較をみて購入を決めるわけではございません。
たった1人のひとが、その物件を「絶対欲しい」「誰にもとられたくない」と思えば、周辺相場より高くても売れることが、よくあります。
そのために必要なことは、「高い価格で査定してくれる業者さん」を見つけることではなく、いかに「その売却物件の情報が、より沢山の人の目に触れるように活動してくれる業者さん」なのです。
だから、REDSでは大手から中小まで、たくさんの仲介会社さんが広告掲載してくれるように、両手仲介せずに、「囲い込み」をせずに、広く告知しているのです。
相場より多少高くても、より多くのお客様の目に触れさえすれば、その中には、「やっとこの学区で、我が家に適した間取りの物件が出てきたワ!」「まさに、こんな物件を待っていたのヨ!」というお客様が出てくる可能性は格段に増えます。
そのお客様にとって、場所や間取りや仕様などにおいて、その物件が他にかえがたい物件であった場合には、相場とは関係ない判断で購入を決めたりすることがあるのです。
不動産は「たった一つしかない」からこそ、こんなことが、じゅうぶんに起こり得るのです。
売却依頼は「高い査定を出す業者」ではなく「より沢山の人の目に触れる、広い告知ができる業者」へ!
それでは、「不動産の一括価格査定」は利用しても意味がないのでしょうか。
そんなことはありません。わたくしに問い合わせがあったお客様の中には、「堀さんにも査定してほしいけど、一括査定もやってみていいの?」とおっしゃるお客様もいらっしゃいました。
そんなとき、わたくしは「ぜひ一括査定をおこなってみてください。できればわたくしが査定する前に。その査定が出てから、お会いしましょう」とお話することがございます。
複数の会社が出してくれる「査定」は、あくまで「相場観」を得るための情報源です。たくさん情報があったに越したことはありません。
「一括査定サイト」は、「売却依頼先を選ぶ」ために使うのではなく、「相場観を身に着けるための情報収集」のサイトと考えれば、これほど便利なサイトはありません。
「売却依頼先を選ぶ」ためのサイトではなく「相場観を身に付けるための情報収集」のサイト。と割り切る。
ただし、査定を依頼してしまうと、多くの不動産会社から営業の電話やメールが、いっぱいきてしまうかもしれません。
そのあたりを上手にやり過ごすことが出来るようであれば、私に査定を依頼する前に、ぜひ「一括査定サイト」を活用してみて下さい。(^^)/
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