こんにちは。
ドラマ『正直不動産』考証を担当している不動産会社、REDS【不動産流通システム】の戸村です。
4月23日はサン・ジョルディの日ですね。
バラの花と本を贈る日、というのはスペイン・カタルーニャの守護聖人の殉教した日が由来だそうですが、「ドン・キホーテ」の作者セルバンテスと、英国のシェークスピアの命日でもあって「世界・本の日」ともなっているそうで…幼い頃から本が好きだったので良い日だなぁとワクワクします。本や映画は色々な世界を魅せてくれますよね。
さて。
先日伺った埼玉県小川町。
ふと「登山(ハイキング程度)したい」と思い立って近場で良い場所ないかな~と探していた時に、トレイルランニングをする友人が「小川町いいよ!」と言っていたのを思い出し、行き先に決定しました。
車で現地へ向かう途中にはためいていたのは「昭和レトロな温泉 玉川温泉」の、のぼり旗。
「登山の後は温泉」が定番の私は「玉川温泉ね~昭和レトロ、って自分で言っちゃうのはどうだろう…」とぼんやり思いつつハイキング程度の登山(石尊山、官ノ倉山)を終え、さ~次は温泉だ!どこに行こうかなぁと、改めて近場の温泉を検索したところ、候補で出てきた温泉は2つ。のぼりで見た「玉川温泉」と「おがわ温泉花和楽の湯」。
Googleの評価はどちらも高く、近いのは「おがわ温泉花和楽の湯」。
写真を見ても良さげな感じでゆっくりと出来そうですが、「玉川温泉」は口コミ数が2000件超え。しかも評価が4.0。(花和楽の湯は1000件程度で3.9。それでも十分凄いですが…)
小川町は駅の周りの雰囲気も良かったし今回は車なので諦めた「麦雑穀工房マイクロブルワリー」さんがあるし(小川町で自給自足にこだわって麦から作っているクラフトビールのブルワリーがあるのです)、もう一回は必ず来るな、と判断して「玉川温泉」へ向かいました。
すみません。ときがわ町、なめてました。知らなかったです。
ここが県外からもお客様を呼ぶインスタ映えの温泉だってことを…。
入口からこんな感じです。
お湯に入りに行く途中で、もうこんなんです。
確かに昭和レトロ。飾ってあるものはしっかりと当時の物。鑑定団に出したいレベルの物有りそうです。
売店の売り物は、「ご当地サイダー」や昭和レトロ柄のガラス細工「アデリアレトロ」。
各地方のご当地サイダー(クラフトサイダー)が綺麗に並べられていて、瓶に貼られたラベルを見るのも、選ぶのも楽しいです。
こちらに来る前は安い作りのもの(レプリカ)が飾ってあるのでは、と懸念していたんですが、ちゃんと当時のもので、それを手入れし、綺麗に配置して清潔感があります。場内の掃除はかなり徹底されている印象で、個人がやっているアンティークショップで有りがちな埃を被ったり、古物独特の古いにおいもしない。(臭いはアンティークや古物商、古本屋に行く方であればわかってもらえると思います…)
全体的に手作り感が残っているけど素人臭すぎず良いな、上手だな、と思いました。
職人さんが素人っぽくやっているようにも思うけど、これは本当に素人の方がやったのかと思って調べてみたところ、やや時代遅れになっていた地元温泉を、DIYで今のような昭和レトロに変えていったようです(もし間違っていたら申し訳ございません!)。
しかも、飾ってあるものやタイルなども、地元の方が譲ってくださったり、県内の銭湯が壊される時にタイルを引き取りに行って、ご自身たちで作り上げてきたそうで…。
DIYですが、まとめ方のセンスが凄いなぁと思いました。
これが本当に素人臭漂うものだとここまで拡がらなかったと思います。
どんな人たちが経営しているんだろうと調べたところ、なるほどコンサルティング会社勤めだった方が中心になっている様子。
最近はDIYが流行っていて、プロ顔負けの方も、そこからプロになっていく方もいて、境界線はより曖昧になってきたなと感じました。地味で特色のない地方に人を呼び込む力があるのはすごいことだと思います。
ただ、ご注意ください。マンションなどは勝手に造作物を作ってしまうと自費撤去前提での売却になることもございます。というか、基本的にはなります。DIYは、節度を持ってほどほどに。(ようやく不動産に関する内容が!笑)
温泉も良いお湯でした。
一緒にお湯に浸かっていた方は深谷にお住まいで、こちらの温泉と熊谷にある温泉と行き来して毎週来ている、とのこと。御年80歳超えというその方の肌はもっちもち!地元(とは言っても深谷だと少し遠いですが)の方にも愛されている温泉なんだなぁとほっこりしました。
温泉内は昔のままなんだろうな、と想像のつく懐かしい作りの部分があって、配管が剥き出しだったりとその辺りも面白かったです。
大学生が卒業旅行に来るらしいインスタ映えの「玉川温泉」。
見ても、(お湯に)入っても、食べても、楽しめました。
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