菅野です。
今日のYahoo!ニュースでこんな記事がありました。
【23区の独り負け だぶつく賃貸1R】https://t.co/rvj9HYNHsF
東京への人口流入は、コロナ前の2019年度は前年比約8万人増であったが、コロナ禍の20年度は大きく減少した。一方で神奈川、埼玉、千葉への人口流入はコロナ前と同じ水準であり、首都圏一極集中は継続している。東京のみ独り負けだという。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) January 24, 2022
こちらの記事をみると、おそらくあるはずのデータ表示が見られなかったため、元記事を探してみました。
元記事↓
賃貸住宅は東京23区独り負け コロナで変わる不動産事情 <週刊エコノミスト Online>
記事では、23区の世帯増加数が2020年の春頃から一気に減少していて、しかしながら貸家着工数は殆ど減っていないというデータが示されています。
要は賃貸住宅が23区でだぶつき、特にワンルームの空室率が上がっている、ということのようです。
(記事中には高級賃貸は影響が見られない、というようなことも書かれています。)
2020年に新型コロナウイルス感染症が流行し、都内の経済活動は麻痺してしまいました。
様々な店舗が営業を自粛し、特に宿泊業・飲食業への影響が大きかったものとおもわれます。
これらの業種の従業員は非正規雇用率が高く、職を失い東京を離れたことが、単身向け住宅の空室率上昇の原因である、と記事では述べられています。
またテレワークの普及で、郊外やより広い部屋への住み替えが促進されたことも理由の一つで、住宅販売が堅調であったことから購入へと踏み切った世帯も多かったものと思われます。
これに付け加えて、単身居住の学生が、授業講義のオンライン化のため実家に帰るというような事象も聞いております。
ということで、23区内のワンルーム需要は今、底にあるといえるでしょう。
サブリースをしている業者の中には、傾いてしまうところも出るかもしれません。
そうなると、サブリース賃料が下がったり、ひどいと賃料自体が払われなくなったりして、高金利のローンを支払えなくなるオーナーも出てくるでしょう。
厳しいことですが、今年の春が終わると耐えきれなくなった物件の放出が始まる、そんな気がしています。
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