REDS【株式会社 不動産流通システム】 金谷(カネヤ)です。
令和3年8月の首都圏・不動産売買の状況をお知らせさせていただきます。
公益財団法人東日本不動産流通機構(東日本レインズ)の月次速報:サマリーレポート(2021年度8月版)によると、首都圏(1都3県)の前年の同月比はこのような状況となりました。
◎中古マンション成約件数
6月から減少に転じた地域が出る中、7月より全地域が減少に転じましたが、8月はその現象の割合が大きくなりました。
要因としては、需要が高いエリアで新規物件の件数の減少により供給が不足している点と、需要自体が減少し、流通自体が減少してしまっているエリアがある事が想定出来ます。
また、東京オリンピック開催により、市場の動きにも少なからず影響もあったではないかと思われます。
地域によっていずれかの要因が考えられますので、気になる地域がございましたら調査を行っていきたいと思いますのでお問い合わせください。
◎中古マンション成約単価
先月と同様に、神奈川県横浜・川崎市以外を除き、成約単価は上昇となっております。
東京都区部では16ヶ月連続、多摩地区も6ヶ月連続、神奈川県川崎市、横浜市では15ヶ月連続、神奈川県その他の地域は9ヶ月連続、埼玉県も15ヶ月連続、千葉県も13ヶ月連続での上昇となりました。
新規登録件数が増加しない状況が続いておりますので、先月と同様に価格の上昇が続いているようです。
◎中古戸建成約件数
先月と大きく変化した点は、中古戸建の成約件数の推移です。
先月までは千葉県以外の地域では上昇となっていた成約件数が、8月度は東京区部を除き、全て減少に転じた点です。
中古マンションと同様に、新規登録件数が増加しない中、成約件数の上昇が続いた結果、優良な在庫物件の数が減少に伴った動きではないかと思われます。
中古マンションから少しの時間差で類似した動きとなりましたので、少しの間同様の傾向が続く可能性がありそうです。
◎中古戸建成約単価
7月度は全ての地域で上昇しており、多摩地域を除く地域では2桁以上割合で価格の上昇が見られましたが、千葉県を除いては価格の上昇幅が縮小し、東京区部ではマイナスとなっております。
上昇から減少に転じましたので、来月以降でどのような方向性となるか、着目していきたいと思います。
8月度は、中古マンション、中古戸建ともに成約件数が減少に転じるという結果となりました。
新型コロナウィルスの第一波が起こった時期に不動産の市場は一時的に大幅に減少となりましたが、その後市場が停滞した反動により、大幅に成約件数が増加し、価格の上昇も続く傾向が見られました。
今回の成約件数の減少が、東京オリンピック開催の影響によるものであれば、同様にこれから少し動きが活性化する可能性もございます。
いずれにしても、市場の変化が少し現れている時期ではありますので、引き続き、市場の動向に着目していきたいと思います。
現在ご売却をご検討の方や、購入についてのご相談がございましたら、REDS【株式会社 不動産流通システム】の金谷(カネヤ)まで、お気軽にお問い合わせください。
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