皆様こんにちは。REDS不動産流通システムの渡部です。
この度中野区の新築戸建を【仲介手数料無料】でご成約いただきました。
(中野区のシンボル「中野サンプラザ」。約3年後の解体が決まり寂しい限りです)
久しぶりの中野区内の物件の取引でした。
中野は、私は以前区民だったこともあり愛着のある街です。
当時は新宿で忙しく働いていて帰宅時間が遅くなることが多く、歩いて自宅に帰れる中野は便利で暮らしやすかったですね。
当時中野に住んでいて(東中野に住んでいました)住人に配布される「区報」などを眺めていると、中野区は、
【公園(緑地)が少ない】
【道路が狭い】
ということが区政の大きな問題になっていて、いつもこうした問題についての議論が報告されていたことを記憶しています。
「緑地率」とか「狭小道路幅員率」といった概念があって、中野区は23区内で下の方で改善しなければならない!・・・といった議論がいつも報告されていたことを思い出します。
例えば、小学校が廃校になるとその跡地の利用を巡って、公園にしよう!なぜなら中野の緑地率は23区内で〇〇番目の低さで・・・いや高齢者施設の建設を・・・といった議論がいつもされていましたね。
それまで都内で住んでいた杉並区、世田谷区、渋谷区、三鷹市といったところでは「緑地率」をもとにした議論を聞いたことがなかったので新鮮だったことを思い出します。そうか中野は緑が少ないんだ・・・まぁ狭い区だからね・・・
道路の狭さは災害対策の面から議論されていました。
これは不動産の仕事の面でも大いに示唆的で役に立ちました。
【道路は不動産の命】
なのですが、狭い道路が多い町は緊急車両が進入しづらく、火災が発生すると地域全体に延焼が拡がります。特に中野のような木造の古い建物が多い町ではその可能性が高くなります。緑地を増やすこととともに、区の災害に対する脆弱性をどのように解消するかが真剣に議論されていたことを思い出します(10年以上前の話ですが)。
ただ中野も狭いようで広く、区内でも中野3丁目、東中野1丁目2丁目、弥生町2丁目、新井2丁目、中央1丁目、丸山や江原町のような、道路幅員が確保され落ち着いた環境の住宅地も多いです。
ある意味で【中野らしくない】こうしたエリアはそれほど知られていませんが、環境の良さと利便性の高さのバランスが取れたとても住みやすい場所で、個別の物件によりますが個人的にはお勧めしたい街です。ギャップが良いですよね。【中野にもこんな所があったんだ】というギャップです。そう、中野は区内の緑地率は低く道路も狭いところも多いですが、このエリアは違います・・・。
今回取引させていただいた場所は上のエリアの一つでした。
あまりその良さが知られていないとはいえ、当然ながら周辺に住んでいる方は知っていますので、一つの物件を巡って「熾烈」とも言える奪い合いがありました。
一度は先行されて諦めかけましたが、運よく先行のお客様がキャンセルになり二番手(ほぼ同時に他に3件申込が入りましたが)の立場から契約することができました。厳しいやり取りが続きましたがこうした物件で契約できたことは仲介冥利に尽きるところがあって、多少ですがお客様のお役に立てたのではないかと思います。
8月も後半に入ってきました。
まだまだ暑さが厳しいですが感染対策をしつつ、水分補給を心掛けて熱中症にも気を付けていきましょう!
それではまた。
渡部
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