皆様こんにちは。
不動産流通システム【REDS】のエージェント堀 茂勝(ほり しげかつ)です。
ご縁がありましてお会いする皆様とは、大事な財産の購入や売却のお手伝いをさせていただくことになります。
不思議なご縁でお会いします皆様に、わたくしがどんな人物なのか、自己紹介を続けさせていただきます。
《バックナンバー》自己紹介【その1】「ごあいさつ」
《バックナンバー》自己紹介【その2】「学生時代」
● 業務経験
前回は学生時代までのお話でしたが、ちょうど私が社会に出始めた20代前半にバブル景気が始まりました、その後「バブル崩壊」や「リーマンショック」など、世の中の様々な移り変わりの中で、様々な業務を経験してまいりました。
今回はそんな、さまざまな業務経験について、お話しさせて頂こうと思います。
◆空調設備 施工・メンテナンス 企業にて
設備のメンテナンスから施工管理まで
「理系」大学生時代にバイトした「空調設備の施工とメンテナンス」のベンチャー企業の創業期に、まずはバイトとして入社し、その後学生社員として正社員となりました。
当初は「空調設備のメンテナンスのバイトは、けっこう稼げる」という話を聞いて、応募しました。
「メンテナンス」というと、聞こえがいいですが、実際の作業は、ドロドロの清掃作業。特に「空調ダクトの内部清掃」は、体中油まみれ・ほこりまみれ・塗料まみれになりながらの作業でした。
ちなみに、「空調ダクト」って、ご存じでしょうか。
ビルの各部屋の天井裏にある風洞で、鉄板の箱を繋げたり、鉄板の長い筒の形状で空気の通り道を作り、冷房や暖房の風を流してお部屋を快適な温度にしたり、お部屋や厨房の汚れた空気を外に排出して空気を入れ替えるため通路です。
ちょうど、この頃に上映された、映画「ダイハード」で、ブルース・ウィリス演じる主人公、ジョン・マクレーン刑事がライター片手に空調ダクトの中を進むシーンがありますが、まさにこんな感じで「ほふく前進」で進みながら、内部を清掃していくのが主な仕事です。
でも、映画と大きく違うのは、映画のシーンでは、ピカピカのダクトの中を動き回っていますが、こんなに綺麗なら掃除する必要なんてありません。
定期的にメンテナンスが必要なダクトは、例えば中華料理の厨房から、常に油の煙を排出しているダクトだったり、工場の中で、製品に塗料を吹き付けて塗装している機械から排出しているダクトだったりで、メンテナンス用の「点検口」を開けてみると、油汚れが分厚くこびりついていたり、粉状の塗料が層のように固体になって内壁にびっしりくっついていたり、油や塗料の液体が、水溜りのように深くたまっていたりなど、想像を絶する汚れ具合なのです。
しかし、これを定期的に清掃しないと、たとえば中華料理で使うガスの火柱から、ダクトに火が入って、ビル火災の原因になったり、ダクトが詰まってしまって換気ができなくなってしまったりします。
この「ダクト清掃」のほかに、ダクトに風を送る「ファン」の一枚一枚の「羽」の清掃や、ビル用の「エアコン」である、大型空調機などの内部洗浄などのメンテナンスもありました。
そのほとんどが、ビルに人のいない「深夜」の作業です。
たとえば、数か月ごとに定期的におこなう作業の中には、営団地下鉄(今の「東京メトロ」)の丸の内線や銀座線、赤坂見附駅や東京駅、銀座駅などの駅のホームの「天井」に何台も連なって設置されている「空調機器」の洗浄がありました。
最終電車が終わった後から、一斉に作業員たちが機械の開けてフィルターを外し、高圧洗浄機でフィルターと機械を洗浄して、隣のエリアに移動します。それを繰り返して、始発の電車が走り出すまでには、洗浄作業で汚れてしまったホームを綺麗に洗い流して拭き掃除するまでを、時間厳守で完了するのです。
作業が終わって外に出てみると、まだ静けさの残る人影の少ない「丸の内」のビル街に、朝日が注ぎはじめます。すがすがしくキリッとした早朝の空気の冷たさが、ほどよい疲労感と、やり遂げた達成感をしみじみと感じながら、帰宅の途につくのです。
こんな、「空調設備のメンテナンス」の作業を数年続けたのち、バブル期の建設ラッシュの中で、今度はビルや大型施設の建設の際の「空調設備の施工」にも参入していきました。
当初はホテルやマンションの新築工事の際に、各部屋の天井内に1部屋に1台ずつ設置していく工事からはじまり、そのうち、大型施設の現場の空調設備の施工まで、徐々に広げて、現場の施工管理までに業務を広げていきました。
この時期に建てられた、皆さんがご存じの大手ゼネコンの現場としては、「東京都庁」「六本木アークヒルズ」「サンリオピューロランド」などの新築工事にも携わりましたが、特に印象深いのは、空調の仕組みで屋根のドームを風船のように膨らませて支えている「東京ドーム」の新築工事で、屋根が徐々に丸く膨らんでいく様子が、今も思い出されます。
社内管理部門
この空調設備の施工・メンテナンスの会社も、バブル景気による工事増大の流れのなか、徐々に社員数も増えて会社規模が拡大していきます。
現場の施工管理の業務と掛け持ちしていた「工事獲得のための営業活動」や「社内の管理部門業務」のほうに徐々に専念せざるを得ず、いよいよ社内の組織構築に携わるウェイトが増えていきました。
社内の財務経理部門の強化をおこなう際に、日商簿記2級を、3級と同時取得。徐々に経営企画的な業務が中心になっていきました。
ITシステム構築・開発
この頃、まだインターネットが身近ではなかった時代でしたが、社内の情報システム(IT)の整備を開始しました。社内LAN構築や社内でSQLデータベースシステムの開発運用を独学で身につけながら、構築に携わっていきました。
建設業界の「工事受注のための法人向け営業」
バブル末期。建設業界における工事業務の受注獲得のための「法人営業」は、「建築現場」での業務上の信頼・信用の構築は当然ながら、客先の若い担当者との、夜の「飲み」の接待が中心。酒の席での「男芸者」も時には必要な仕事です。
それはそれでいいのですが、実際にその商品(建物や設備)をお金を払って購入していただく直接の「お客様」ではなく、単にひとつ上の「元請け企業」の担当者への営業ですから、まだ若かった私は、だんだんと、「営業をするのなら、身銭を払って商品を買って、直接使っていただけるお客様への営業を身につけたい」と思うようになりました。
そんな時に、まだ日本では珍しかった「男性の生命保険営業」を日本に広げはじめた保険会社から、ヘッドハンティングの誘いが。当初は断っていたものの、じっくり話を聞くうちに転職を決意しました。
◆金融・生命保険販売の企業にて 「個人向け営業」と「法人向け営業」
個人向けには、その方のライフプランニングに応じてITを使ったシミュレーションをもとに、様々な生命保険を組み合わせて設計して販売する手法は、斬新でした。
いままで女性営業のイメージが強く、「義理」「人情」「プレゼント」と揶揄される事もあった生命保険の営業手法とは対照的に移りました。
金融商品である生命保険の販売には、資格取得が常に必要でした。
生命保険一般過程試験、専門課程試験、生命保険大学試験、そしてファイナンシャルプランナー(AFP)の資格も取得していきました。
生命保険は「人間」の「生命」に対するリスクヘッジ商品でありながら、その機能や節税効果を使った「法人向け」の商品もあります。
緻密なシミュレーションや提案が必要な「法人営業」。複数メンバーによるチームに参加して、徐々に「個人」から「法人」に営業ターゲットをシフトしていきました。
「法人」相手の営業は手間と時間のロスがかなり大きいものの、成約すれば報酬はかなり大きいもの。
しかし、他社はもちろん、同社内のライバルチームとも、契約をとった、取られた、横取りされた…といった世界。数か月間かけた緻密な作業と接客の結果、横取りされれば報酬ゼロなんてことも少なくない世界でした。
とはいえ、以前の建設業界における、他の業界では通用しない、独特の「営業スタイル」とは異なる「個人」「法人」への営業経験を、保険販売を通じて4年半のあいだ実体験し、次はいよいよ「不動産」の世界に移っていきます。
ここまでが「30代」の私の職歴でした。
次回は、いよいよ「40代」で「不動産業界」に入っていきます。
次の掲載の機会をお楽しみに。(^^)/
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