【見えない】不動産業界と新型コロナウイルス | 仲介手数料無料のREDS

渡部 親三

皆様こんにちは。REDS不動産流通システムの渡部です。

 

本日(3月19日)日本テレビの朝の情報番組「ZIP!」にて弊社が取材を受けた(私がいる渋谷スタジオでの取材でした)場面が放送されました。

 

テーマは【コロナショック】による不動産業界への影響、【春の引っ越しシーズンに異変】というものです。

 

 

 

(取材中の一コマです)

 

 

収束の時期が見えない新型コロナウイルスの問題、その影響は何らかの形で皆様も受けていることと思います。

我々不動産業界にも影響は当然ながら及んでおり、現在一番の問題はZIP!様でも取り上げていただいた【入居時期・引渡しの遅れ】です。

 

 

 

 

これは本当に困っています!

 

一番の原因は中国の混乱による住宅設備の納期の遅れです。

中国国内の工場で製品を作っていない場合でも部材の中に中国製品があると製品が入ってきません。

国内の主要な設備メーカーほぼ全滅といった印象で、製品がいつ届くかが分からないと引越しの予定が立てられないのでこの影響が一番大きいです。納期が見えないので計画段階の新築やリフォームは予定が立たず大変な影響を受けています。

 

また航空業界の減便による影響もあります。

先日海外在住のお客様と郵送で売買契約を行いましたが、国際便の到着の日時が読めず、大きな影響がありました。

通常ならば1日か2日で確実に届くところ、飛行機が飛んでいないので遅れる可能性がある、到着時期は発送しないと分からない、と。

到着した国でもコロナウイルスの問題が当然起こっているので物流業界にも影響が出ており「無事に届くのか?」という懸念がありました。はっきりと「通常より2日遅れる」といったように確実な時期が事前に分かれば対処できるのですが、発送してみないと分からないということでこの「予見できない」「時期が見えない」点は非常に参りました(結局2日程度で無事に届いて事なきを得ました)。

 

ウイルスそのものもがそうですが、様々な時期が「見えない」ことで非常に大きな影響を被っています。

見えて予見できればあらかじめ対処方法は考えられますが・・・困ったものです。

 

 

こうした状況はどこまで続くのか・・・

 

 

ウイルスのワクチンの開発に時間がかかるなどしてこうし状況がかなり長期間続いた場合、【不動産下落】といったことにもつながってくるかもしれません。

 

ただ不動産の価格は目に見えないところで動いているとはいえ、将来価値を現在に折り込む株式=株価等とは異なり、遅効性といいますか、少し時間をおいて反映されていくことが多いように思います。今回は日常生活の上ではかなり長期間の影響が避けられなそうですが、過去の例からは新型ウイルスはどこかで対処方法が確立して収束することが期待できるので、不動産価格が確実に下がるかと聞かれれば【分からない】というのが正直なところです。長期間この状態が続けば・・・というところでしょうか。

 

 

 

東京オリンピックも予定通り開催できるか微妙な情勢ですが、晴海の選手村跡地のマンションはどうなるのでしょうかね・・・延期になれば引渡しは延びるでしょうし、予定通り開催するとしても特殊な消毒などが必要になりそうですし・・・この物件は様々な影響が避けられないでしょうね。

 

 

 

こうした時期ですが、購入売却ともに動かれているお客様はたくさんいらっしゃいます。仲介業者としてお客様のニーズに沿った提案ができるよう普段以上に気を配っていきたいと思います。

 

 

 

皆様どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

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