菅野です。
訳あって現在、地方の物件の売却のお手伝いをしています。
親族からの依頼で最初、私に売ってもらいたいと言われたのですがお断りし、無償で窓口対応をしている状況です。
1.レインズやポータルサイトがほとんど用をなさない。
最初、依頼されたときにレインズで近隣事例を確認したところ、ほとんど物件がありません。
いくつか登録されている物件にも、販売図面の登録は全くありません。
1年以内の成約事例もありません。
全く参考にならず、ポータルサイトを見たのですが、これまた物件が少ない!
相場観が全くつかめません。
いろいろ調べてみるとどうやら、その物件の場所は市内では比較的需要高めの地域で、レインズに登録しているのは地元需要がなく広く買い手を募らないといけない場所だ、ということは理解できました。
2.調査がたいへん
弊社では、東京23区とその隣接地域までを取り扱っておりますが、東京市部や川口市などは調査する役所が比較的広範囲にあり苦労するところです。それでも同じ市内や近隣駅最寄りにあればなんとか1日で調査は済ませることができます。
しかし、地方では建築確認事務を広域で行っていることがほとんどで、この物件についても市外に建築確認を管轄する役所があり、行くのに物件から車で片道1時間ほどかかります。また、他にもたくさん調査する事項がありますが、管轄の部署が広く点在していて非常に大変でした。
3.不動産業者が少ない
価格相場について直接業者に聞いてみようと思ったのですが、近くにあまり不動産業者はなく、選べる状況ではありませんでした。
夕刻早めでも電話のつながらない業者がいたり、住所をストリートビューでみると一戸建てで営業しているのかどうかわからない業者とか、地主が自分のアパートなどの管理会社と不動産屋を兼ねているとか。
とりあえず、所有者とお付き合いのある業者さんと、比較的大きめな地元企業の関係業者さんにお声がけをしました。
どちらも一般媒介で受けてもらい、現在販売しています。インターネットではほとんど露出がないのですが、なぜか案内はしばしば入るので、どのように集客しているのか今度聞いてみようと思っています。
やってみると、都内とはかなり勝手が違うので非常に大変です。
価格はもちろん都内ほど高くはないし、お客様もたくさんいるわけではないようなので、弊社のような仲介手数料割引(または無料)ではちょっとできない仕事だなあと感じました。
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