先日、39.4℃の高熱を出してしまった菅野です。
その節、ご迷惑をおかけしたお客様、関係各所の方々にお詫び申し上げます。
非常にしんどかったです。
ところで、今回は「ヒートショック現象」について考えたので書いてみます。
風邪の引きかけのときに、非常に寒い脱衣所で服を脱いだらものすごく震えが止まらなくなり、風呂に飛び込んだら震えが止まらないうえに胸がバクバクして本当に死ぬかと思いました。
おそらく「ヒートショック現象」で血圧が爆上げしていたと思われます。
死ななくてよかったです。
日本の家は「寒い」と言われています。
こんなデータがあるようです。
冬季の家の中の平均気温。日本寒すぎ。ロシア人の嫁さん当初驚愕してました。ロシアより寒い日本の家、どうにかしたいもんですね。 pic.twitter.com/B3bPqTnxmL
— 重村俊雄 @M&A Studio Founder (@shigemuratoshio) January 11, 2019
これはロシアの情報サイトで公開されたデータだそうですが、なんと、日本の(東京の)家の冬の室内気温は、世界でダントツに低いというもの。
日本でも、北国では断熱性能の高い家で、室内は冬でも暖かいのが普通です。
東京(というか南関東)の家は、寒いですね。部分暖房でしのぐことが当たり前となっているので、冬の平均室温はここまで下がってしまうようです。
この「寒さ」がヒートショックを起こす原因の一つとも言われています。
冒頭の「年間1万7000人死んでいる」というデータは、独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所の、以下の記事にございます。
交通事故を遥かに超える数の人間が死んでいるにもかかわらず、対策が出来ていないのは政策の不作為であると思います。
この「ヒートショック現象」に対する一つの有効的な対策が「建物全館空調」です。
全館空調で室内ごとの温度差を無くすことで「ヒートショック現象」のリスクを減らすことができます。
ただ、この全館空調には高い断熱性能が不可欠となります。
真面目な建築会社は、世界的な流れとして今後、高断熱性能が義務となってくるだろうと準備をしてまいりました。
しかしながら、国交省は先日の「建築環境部会」で「今後の住宅・建築物の省エネルギー対策のあり方」についての第二次報告案をだしましたが、その内容はかなり後退した内容になっており、今までも省エネルギー基準をクリアしてきた大規模建築物(マンション等)には省エネ基準の義務を課す一方で、戸建等の小規模建築物には義務化を見送り、省エネに真面目に取り組んでいない「粗製乱造業者」に配慮した内容となっております。
(こちらのサイトにその審議結果の概要があります)
「省エネ基準の大幅な簡素化や、伝統的構法の省エネ基準の合理化について検討することが必要」って、簡素化してどないすんねん!!!!!
これから「省エネ性能の工場の必要性や公課について、消費者への情報発信することが重要」って、そんな段階じゃないでしょ!!!
こんな状況が続くかぎり、ヒートショックで死ぬ人は減らないでしょうね。
皆さん、自衛するしかないでしょう。
LIFULL介護のサイトにヒートショックを防ぐ方法がありました。
どうやら血圧上昇が大敵ということのようですので、
1,脱衣場やトイレ等を暖房で温めること
2,熱いお風呂は避けること
3,血圧の上がる行為(長湯、立ち上がる、酒を飲む、いきむ等)は慎むこと
以上が、ヒートショックへの自衛行為と言えるかと思います。
先日も販売中のマンションについて業者に問い合わせたら、本物件はお風呂で心臓発作で亡くなった物件です、なんてことを聞きました。
ヒートショックは身近にいる死神です。皆さん、本当に気をつけてくださいね!
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