当社は、不動産売買のみを取扱う仲介会社ですが、私も過去には賃貸を取り扱った事
もあります。
売買・賃貸、どちらの営業をしていても、お客様から聞かれるのは・・・
買うのが良いのか?
借りるのが良いのか?
色々なサイトで等で比較されていますが、キャッシュフローだけを見れば、良い勝負
と言えるようです。
営業マン目線で不動産の売買、賃貸両方を見た場合に思う事として
「不動産の売買・賃貸ともに年齢が重要」
と言う事です。
具体的にお話すると、
【売買の場合】
多くの方がご購入に際して、住宅ローンを利用されますが、住宅ローンの返済は
一般的な商品で最長35年、完済時の年齢は80歳~81歳となっています。
概ね45歳までであれば、35年のローンが組める訳ですが、その年齢を超えると
借入期間が短くなる⇒月々の返済額がUP、となる訳です。
更に、仮に45歳で35年ローンを組んだ場合、もちろん頑張って期限前返済して
行くのでしょうが、ローンが80歳まで・・・は結構ヘビーです。
【賃貸の場合】
大家さんや保証会社としては、「安定した収入」の有る方に貸したいのが一番
の希望条件となります。
安定した収入⇒会社員・公務員等で現役の方。
定年退職して、年金暮らし・・・となると別途保証人等を要求される場合も
あります。
また、賃貸の大家さんが一番嫌がるのが「孤独死」等の事故。
全くどこの物件も貸して貰えない、と言う事は無いですが、希望するような物件に
入居できない場合も出てくるでしょう。
実際に、ご高齢の方の賃貸物件探しで、年齢などを伝えただけで、大家さんから
やんわりお断り頂く事もあり、気分が暗くなった思い出があります。
私が、営業マンとして出した結論は
「買える時に買った方が良い」
となります。
現金をお持ちで、いつでも住む場所を確保できる状況の方は、その時が来るま
で、自由に賃貸住まいも良いと思います。
また、ご実家等、困ったら戻れる場所が有る方、も賃貸でOKでしょう。
結論に至った最大の理由は。
年齢を重ねて来たときに、買った物件を売ったり貸したりして自分は小さな家に
住替える事は可能ですが、賃貸住まいで貯蓄の無い高齢者が、一念発起しても
家は買えないという事です。
更に、月々のローンのは自分の資産への支払いですが、家賃は大家さんの
お財布への支払いと言う点も大きなポイントです。
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