お客様に物件をご案内しいると、良く聞かれる事の第一位は
「幾らぐらい価格交渉出来ますか?」
一都三県の不動産価格は、数百万円~数億円、人生最大の買い物
とも言われますので、価格交渉の金額もまた大きくなります。
多くの場合、売主様も価格交渉される事は織り込み済みで販売価格
を決めていますので、価格交渉自体は可能ですが、交渉金額次第で
は、売主様を不愉快にさせてしまいますので、要注意です。
では、実際に幾らまで値引き可能なのか・・・答えは
「タイミングと、売主様の懐具合次第」
が答えとなります。
不動産の売主様は大きく分けて2種類存在します。
①不動産・建築会社(法人)
②個人
この2種類の売主様ごとに、其々の事情が存在して、値引きの
幅が決まってきます。以下例を挙げてみますと・・・
【売主様が法人の場合】かつ【比較的値引きが大きくなる場合】
①沢山の分譲地の中の残り1棟で、早く売ってしまいたい。
②年度末・決算期等で、営業成績を上げておきたい。
③物件の仕入れ資金の金利等から、早く売却して返済したい。
④在庫物件が増えてきて、早々に売りたい。
等々・・・
知り合いの業者さんのお話では、当初販売価格よりも1000万円
以上値引きした物件もあったとか・・・。
【売主様が法人の場合】かつ【比較的値引きが難しい場合】
①建築やリフォームが未完成で、いずれにしても引渡しは、
まだ先になってしまう。(現金化までにまだ時間がかかる)
②物件の仕入れの際の事業計画を大きく下回ってしまう為、
これ以上は値引きできない。
③競合する物件も少なく、相場から勘案して、売れる価格
設定の為、強気!!
④ブランド物件の為、大幅値引きはブランドに傷がつく。
⑤会社の方針で、一切値引きはしない。
【売主様が個人の場合】かつ【比較的値引きが大きくなる場合】
①当初の販売価格が、「お試し価格」で、そもそも値引きを想定
して販売していた。
②お住み替え等で、特定期限までに売れないと困る。
※この場合は、値引きが難しい場合も有りますので要注意
③相続・離婚等に伴い、とにかく物件を現金化できれば良い場合。
【売主様が個人の場合】かつ【比較的値引きが難しい場合】
①前述②のお住み替えの資金計画で、売却後の自己資金が織り
込み済みの為、大幅な値引きできない場合。
②ローンが残っていて、値引きしてしまうと、ローンが完済
出来ない場合。
③物件に思い入れが有って、値引きしたくない場合。
④「この金額なら売りたい」けど、値引きしてまで売る必要が
ない場合。
⑤そもそも、売主様が相場を勘違いされていて強気。
後は、個人・法人ともに、物件へのお問合せや、ご見学希望が
入っている状況では、値引きは渋めになるのが一般的ですし、
価格調整をして、値下げをしたばかりなのに、更に大きな金額
の価格交渉は難しいでしょう。
お客様から「●●会社の営業マンに、▲▲▲万円は値引きでき
と言われた!」なんてお話を聞く事もありますが、最初から
値引しても良いのなら、その金額で売り出せば良い訳で
・・・・眉唾ものです。
私は、売主様側も、買主様側も担当させて頂くわけですが、
「相場の範囲内の価格」でご成約となって売主様・買主様、
お互いに気持ちよく取引頂けた場合には、私も良かった!!
と思います。
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