菅野です。こんな記事を見かけました。
「マンションの管理が崩壊する」といった内容で、この手の内容の記事はしばしば見かけます。
内容を読んでみると、今までとてもデキる管理人さんや大きい持分を持っていた(元?)オーナーにまかせっきりだったのが、管理人さんが嫌気がさして辞めてしまったり、元オーナーが亡くなってしまったりして、その後同じようにこなしてくれる人がおらずマンションの管理が崩壊してしまった、というようなことのようです。
区分所有建物(いわゆるマンション)は「管理組合」が建物を管理するのです。
管理組合は区分所有者によって構成されるマンションの維持管理の意思決定機関なわけで、区分所有者は当事者なんです。
間違ってはいけないのは、「管理会社」はあくまでも「管理組合」から管理を委託されて行っているわけで、最終的に管理をどうするかは区分所有者が管理組合で話し合い、多数決で決めていくことなのです。
無関心と当事者意識の欠如が、マンションをダメにしていきます。
あと、この記事で一つ気になったのは、管理が崩壊したマンションの例が、どちらも「自主管理」だったことです。
この記事ですと、もしかすると「自主管理」が悪いのではというミスリードに取られそうですが、管理組合のしっかりした自主管理のほうが、管理会社丸投げの全部委託管理より管理状態がしっかりしていることもあります。
管理会社丸投げで、管理費や修繕積立金が管理状態のわりに高いマンションも多く見かけられます。
管理会社のすることを検証するのも管理組合の仕事の一つですが、それが機能していないから、管理会社にやりたいようにやられてしまい、無駄な出費が管理費や修繕積立金に跳ね返ってくるのです。
大事なことなのでもう一度言いますが、
「無関心と当事者意識の欠如が、マンションの管理をダメにしていく」
のです。
管理も資産です。
「マンションは管理を買う」などという方もいらっしゃいます。
立地や室内の状態などとともに、管理状態はマンション購入の際の検討ファクターとなりえます。
資産価値向上の為に、自身がお持ちのマンションの管理状況について改めて見直してみるのも良いかもしれません。
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