住宅ローン利用時の注意点と金利や返済額について具体的対策を解説 | 仲介手数料無料のREDS

REDSエージェント、宅建士・宅建マイスターの森山です。今回は住宅ローン利用時の注意点と対策について解説します。

住宅ローン

(写真はイメージです)

住宅ローンを利用する際の留意点

住まいを買うために住宅ローンを利用する方がほとんどですが、必ず以下の5つの注意点をよく理解しておきましょう。

1.借りられる金額ではなく、返せる金額を借りる
自分の収入や支出を考慮し、無理のない返済計画を立てることが重要です。借りすぎると返済が困難になるリスクがあります。

2.金利タイプの選択
固定金利型、変動金利型、固定期間選択型の3種類があります。それぞれの特徴を理解し、自分のライフプランに合った金利タイプを選びましょう。

3.諸費用の確認
住宅ローンを組む際には、融資手数料や保証料、火災保険料などの諸費用が発生します。これらの費用も含めて総額を把握しておくことが大切です。

4.ランニングコストの考慮
住宅を購入すると、固定資産税や管理費、修繕費などのランニングコストがかかります。これらの費用も返済計画に組み込んでおく必要があります。

5.将来の金利変動に備える
現在の低金利が将来も続くとは限りません。金利が上昇した場合のシミュレーションを行い、返済額が増加しても対応できるように準備しておくことが重要です。

各注意点の具体的な対策

上記の注意点の具体的な対策を紹介します。

住宅ローンの返済額の目安

注意点1に挙げた住宅ローン返済額の目安は、一般的に手取り年収の20~25%以下に抑えると無理なく返済できるとされています。

例えば、手取り年収が500万円の場合、年間の返済額は、100万~125万円、月々の返済額は8.3万~10.4万円が目安となります。

金融機関の審査基準では、年収の30~35%を上限とすることが多いです。ただし、他のローンや生活費も考慮して、余裕を持った返済計画を立てることが重要です。

住宅ローンの金利タイプについて

注意点2にあげた住宅金利のタイプはどのように選べばいいでしょうか。

●ライフプランに合わせる:固定金利は返済額が一定で計画が立てやすいですが、変動金利は初期の金利が低い反面、将来的な金利上昇リスクがあります。転職や子供の誕生など、ライフイベントを考慮して選びましょう。

●金利の動向をチェックする:現在の経済状況や政策金利の動向を確認し、今後の金利変動を予測することが重要です。過去の金利推移を参考にするのもいいでしょう。
 
●借入期間を考慮する:短期の借入であれば変動金利のリスクを受け入れやすいですが、長期借入の場合は固定金利の安定性が安心です。借入期間に応じた金利タイプを選びましょう。

●手数料や諸経費を確認する:金利だけでなく、借入時に発生する手数料や保証料も考慮する必要があります。総返済額をシミュレーションして、実質的な負担を把握しましょう。

●返済能力を冷静に判断する:将来的な収入の変化や生活費の変動を考慮し、無理のない返済計画を立てることが大切です。特に変動金利を選ぶ場合は、金利上昇時の返済額増加に備えた貯蓄が必要です。

住宅ローンの諸費用を抑える方法

注意点3に挙げた住宅ローンの諸費用を抑えるための具体的な方法を紹介します。

●諸費用の少ない住宅ローンを選ぶ:金融機関によっては、諸費用が少ない住宅ローン商品を提供している場合があります。事前に比較検討して、諸費用が少ないローンを選びましょう。
 
●仲介手数料を節約する:不動産仲介会社を介さずに物件を購入することで、仲介手数料を節約できます。また、仲介手数料の交渉も可能な場合があります。

●登記費用を抑える:手数料の安い司法書士を探すことで、登記費用を節約できます。ただし、登記手続きには専門知識が必要なため、慎重に検討してください。  
 
●火災保険料を見直す:火災保険の補償内容や保険期間を見直すことで、保険料を節約できます。複数の保険会社から見積もりを取り、最適なプランを選びましょう。

●諸費用の一部をローンに組み込む:一部の金融機関では、諸費用を住宅ローンに組み込むことが可能です。これにより、初期費用の負担を軽減できます。

住宅にかかる維持費を抑える方法

注意点4で挙げた住宅のランニングコストを抑えるための方法は以下のようなものがあります。

●高断熱・高気密住宅の選択:断熱性能が高い住宅を選ぶことで、冷暖房費を大幅に削減できます。特に冬場や夏場のエネルギー消費を抑えることができます。

●太陽光発電システムの導入:自家発電を行うことで、電気代を削減できます。余剰電力を売電することも可能です。
 
●省エネ家電の使用:エネルギー効率の高い家電製品を使用することで、電気代を節約できます。特に冷蔵庫やエアコンなどの大きな家電は省エネ性能が重要です。
 
●節水設備の設置:節水型のトイレやシャワーヘッドを使用することで、水道代を削減できます。日常的な節水意識も大切です。

●計画的なメンテナンス実施:定期的なメンテナンスを行うことで、大きな修繕費用を防ぐことができます。特に屋根や外壁の点検は重要です。

●住宅ローン控除の活用:住宅ローン控除を利用することで、税金の負担を軽減できます。適用条件を確認し、最大限に活用しましょう。

変動金利が上がったときの対策

注意点5で挙げた変動金利が上がった場合の対策として、以下の方法があります。

●固定金利への借り換え:金利が上昇する前に、固定金利の住宅ローンに借り換えることで、将来的な金利上昇リスクを回避できます。固定金利は返済額が一定なので、計画が立てやすくなります。
 
●繰上返済を行う:余裕があるときに繰上返済を行うことで、元本を減らし、総返済額を抑えることができます。特に金利が上昇する前に繰上返済を行うと効果的です。

●貯蓄を増やす:金利が上昇した場合に備えて、日頃から貯蓄を増やしておくことが重要です。これにより、返済額が増加しても対応できる余裕が生まれます。

●支出の見直し:家計の支出を見直し、無駄な出費を削減することで、返済に充てる資金を確保できます。特に固定費の見直しが効果的です。

●金融機関に相談する:金利が上昇した場合、金融機関に相談して返済計画の見直しや条件変更を検討することも一つの方法です。柔軟な対応をしてくれる場合があります。

最近はさまざまな金融機関が独自の住宅ローンを用意しています。今後の金利動向を踏まえて、将来を見据えてしっかりと検討しましょう。

 

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