こんにちは、REDSリフォーム、一級建築施工管理技士補の松本信明です。今回のブログでは、防犯リフォームについて詳しく報告したいと思います。
(画像はイメージです)
闇バイトによる強盗事件の急増で需要高まる
近年SNSなどで実行役を募る「闇バイト」の強盗事件が相次ぐなか、防犯リフォームの需要が急速に高まっています。特に窓に取り付ける面格子のうち防犯に優れた高強度面格子の出荷台数が前年同月比で3.8~4.5倍に伸びているそうです。窓を施錠していない住宅が狙われていましたが、今は施錠していても狙われてしまうため、面格子の需要が大変高まっているようです。
防犯リフォームとは、住宅や建物を犯罪から守るための改修や設備の導入を行うリフォームのことですので、侵入盗や空き巣などの被害を防ぐために、防犯性能を高める設備や工夫を取り入れることになります。
防犯リフォームの主な目的
防犯リフォームの主な目的は3つです。
- 侵入犯罪の抑止:空き巣や強盗が侵入を試みるのを防ぎます。
- 安全性の向上:住人や家族が安心して暮らせる環境を作ります。
- 資産の保護:貴重品や財産の盗難を防ぎます。
防犯リフォームの主な対策
防犯リフォームをして可能な対策は主に5つあります。
窓やドアの強化
防犯ガラスの設置
- 強化ガラスや合わせガラスを使用すると、窓を割って侵入されるリスクを減らせます。
- 一般的な窓ガラスよりも耐久性が高く、防犯フィルムを併用するとさらに効果的です。
多重ロックの導入
- ドアや窓に複数の鍵を設置することで、侵入に時間がかかるため犯人があきらめやすくなります。
- 補助錠やデッドボルトを追加するのも有効です。
指紋認証・スマートロック
- 鍵を使わない電子ロックで、不正なピッキングを防ぎます。
照明の工夫
人感センサーライト
- 人が近づくと自動で点灯する照明を設置すると、不審者の侵入を抑止できます。
- 玄関や庭、駐車場に設置するのが一般的です。
防犯用LEDライト
- 夜間でも明るい照明を設置して、建物周辺の視認性を高めます。
防犯カメラの設置
監視カメラの設置
- 防犯カメラは犯罪の抑止力が高く、録画データが証拠として使えるため有効です。
- Wi-Fi対応やスマホで遠隔操作できるカメラが人気です。
ダミーカメラ
- 実際には録画機能がないものですが、不審者を心理的に抑制する効果があります。
フェンスや塀の改修
高いフェンスやトゲ付きフェンス
- 侵入しにくい高さや形状のフェンスを設置します。
監視性を高めるデザイン
- 外から見通しが良いデザインの塀を採用することで、不審者が隠れにくくなります。
セキュリティシステムの導入
ホームセキュリティサービス
- センサーやカメラで異常を検知し、警備会社が迅速に対応します。
- 月額契約が必要ですが、高い防犯効果があります。
窓・ドアセンサー
- 窓やドアが開いたときにアラームが鳴る仕組みを設置します。
防犯リフォームのポイント
防犯リフォームをする上で大事なポイントが3つあります。
地域の防犯状況を確認
- 地域で発生している犯罪の傾向を把握し、それに合わせた対策を行います。
専門業者に相談
- 防犯リフォームに詳しい専門業者に相談すると、適切な対策を提案してもらえます。
予算に応じた対応
- 全面改修が難しい場合は、重点的な部分(玄関、窓、照明など)から改善するのがおすすめです。
防犯リフォームの費用感
- 防犯ガラス:1窓あたり3万~10万円程度
- 防犯カメラ:1台あたり2万~10万円(設置費用含む)
- センサーライト:1台あたり1万~3万円
- スマートロック:2万~5万円
規模や製品によって費用が異なるため、全て上記に当てはまるかは、調査確認が必要です。
強盗や空き巣の侵入経路と狙われる時間帯は?
強盗や泥棒が住宅に侵入する際に最も利用される場所について調べてみますと、やはり「窓」と「玄関」が多くなっています。以下に具体的な侵入経路とその割合、理由を解説していきます。
侵入経路上位5選
1.窓(50%前後)
- 侵入割合:空き巣被害の約半数が窓からの侵入です。
- 理由:
o 無施錠の窓:特に1階の掃き出し窓や勝手口、トイレの小窓など、施錠されていないことが多い窓が狙われます。
o 窓ガラスの破壊:バールやハンマーなどを使い、ガラスを割ってクレセント錠(窓の鍵部分)を開ける手口が一般的です。
o 防犯性能の低い窓:古い住宅では、防犯ガラスやフィルムが未設置で、簡単に侵入できることが多いといえます。
2.玄関(30%前後)
- 侵入割合:玄関からの侵入も3割ほどを占めます。
- 理由:
o 無施錠:短時間の外出や在宅時に鍵をかけ忘れている場合を狙います。
o ピッキング:ピッキングツールを使い、鍵を開ける技術を持つ犯人がいます。ただし、最近ではピッキング対策済みの鍵が普及しているため減少傾向。
o ドア破壊:鍵ごとバールでこじ開ける「サムターン回し」や「こじ破り」という手法もあります。
3.勝手口や裏口(15~20%)
- 侵入割合:裏手にある勝手口や裏口が狙われることも多いです。
- 理由:
o 目立たない場所:通行人の目が届きにくいため、侵入が気づかれにくい。
o 鍵が弱い:玄関より防犯性能の低い鍵が使われていることが多い。
4.その他の侵入経路
ベランダ(2階の窓含む)
- はしごや雨どいを使って2階の窓やベランダから侵入されるケースもあります。
- 特にマンションやアパートの低層階で見られます。
ガレージや物置
- ガレージ内に通じるドアや、小型の窓から侵入されることもあります。
侵入されやすい時間帯
昼間(特に10時~15時)
- 平日の日中、家族全員が外出している時間帯が最も狙われやすいです。
夜間(特に18時~22時)
- 照明が点いていない家や、外出中で無人だと判断された家が狙われます。
対策の優先順位
1.窓の防犯強化
- 防犯フィルムや防犯ガラスを導入。
- クレセント錠の補助錠や窓センサーを設置。
- 窓にシャッターや格子をつける。
2.玄関のセキュリティ強化
- デッドボルトや補助錠の追加。
- スマートロックや防犯カメラの設置。
- ドアに防犯アラームを設置。
3.目立たない場所の対策
- 勝手口や裏口に高性能な鍵を導入。
- 照明や防犯ライトを設置して、夜間の視認性を高める。
最後に
侵入経路を防ぐためには、窓と玄関の防犯対策が最優先です!
防犯について気になっている方は、REDSリフォームでも防犯対策リフォームも承りますので、ご相談いただければ幸いです。
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