REDSエージェント、宅建士・宅建マイスターの井原直樹です。
2024年7月31日に行われた金融政策決定会合において、日銀は追加利上げを決定しました。それを受けて、各銀行は住宅ローン金利の基となる、短期プライムレートを引き上げたことは既報のとおりです。
では、実際に主要な銀行について、新規貸出金利はどうなったのか、見てみましょう。
(写真はイメージです)
各銀行の10月新規実行金利は上昇! 現状維持の銀行も
主要銀行の10月の最優遇金利(REDS企業提携含む)は以下のとおりです。
銀行 | 旧 | 新 | 変化 |
---|---|---|---|
三菱UFJ銀行 | 0.27% | 0.27% | ★変わらず |
みずほ銀行 | 0.375% | 0.375% | ★変わらず |
三井住友銀行 | 0.30% | 0.495% | +0.195% |
りそな銀行 | 0.36% | 0.4% | +0.04% |
じぶん銀行 | 0.284% | 0.434% | +0.15% |
住信SBIネット銀行 | 0.32% | 0.448% | +0.128% |
多くの銀行が新規貸出金利を引き上げる中、「三菱UFJ銀行」「みずほ銀行」は金利据え置きとなりました。
これはお得ですので、2024年10月のイチオシ銀行は「三菱UFJ銀行」「みずほ銀行」になります!
みずほ銀行では国内初、借入時の負担額ゼロの住宅ローンが登場
さらに耳より情報として……。
今年の8月より、みずほ銀行は日本で初めて、借入時の手数料負担が一切かからない「借入時負担ゼロ型」住宅ローンの取り扱いをスタートしました。
国内初となる「借入時負担ゼロ型」住宅ローンの取扱開始について(みずほ銀行プレスリリース)
これまで一般的な住宅ローンでは、新規借入時に「事務手数料」「融資手数料」「融資保証料」などを支払う必要がありました。
今回のみずほ銀行負担額ゼロの住宅ローンは、借入時の融資手数料などは1円もかかりません。
負担ゼロ型は金利負担のみですので、借入金利は0.575%(+0.2%)になりますが、購入時の諸費用を大きく抑えられることから、特に将来的な住み替えに伴う早期完済を考えている人には、ベストな選択肢といえるでしょう。
「融資手数料型」と「融資保証料型」のおさらい
融資手数料型
融資手数料型(ローン取扱手数料型)は、初期費用として保証会社に対する事務手数料、金融機関へのローン取扱手数料を支払う必要があるものの、保証料は返済期間中の支払利息に含まれるため、借り入れ時に支払う必要はありません。
手数料型は金利が低めに設定されているため、35年など長期にわたって返済を続ける場合に適しています。
銀行は手数料で利益確定できるので、貸出金利を低く設定できます。
融資保証料型
融資保証料型はネット銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行では取り扱いがありませんのでご注意ください。
融資保証料型は、保証料の一部を借り入れ時に一括、もしくは金利に上乗せして支払うのが特徴です。融資手数料は不要なため、手数料型に比べると初期費用を抑えられるものの、保証会社への事務手数料と保証料の一部を支払わなければなりません。
ただ、一括で支払った保証料は、繰り上げ返済で完済した場合は一部が戻ってくるというメリットがあります。
一方デメリットは、0.05%程度金利が高くなることです。
短期完済を予定している人は手数料型よりも保証料型のほうがお得ですが、金利は手数料型の方が低く、そこが悩ましいポイントでした。
また、人気のネット銀行は融資手数料型しか取り扱いがなかったことも、悩ましいポイントでした。
買い替えの予定があるなら、みずほ銀行「借入時負担ゼロ型」がベスト!
しかし、「買い替え予定があるなら、もうこれ一択でいいのでは」と感じる銀行が登場しました。
実は、みずほ銀行「借入時負担ゼロ型」は「融資手数料を金利上乗せ」しています。そのため、出来上がりの金利は0.525%と高く感じますが、従来の融資保証料型で金利上乗せをすると0.625%なので、0.1%安くなります。
みずほ銀行は買い替え先のローン審査にも大変有利
もし、現在のマイホームが住宅ローン返済中で、買い替えをしたい場合は、住宅ローン審査はどうなるでしょうか。
一般的には、買い替え先の決済(引渡し・代金支払い)の日に、既存の住宅ローンは完済(売却完済)する必要があります。
これは、購入時期に売却を間に合わせる必要がありますので、非常にハードルが高いですね。そのため、早く売るために、かなり安くマイホームを売却する必要が出てきます。
その点、みずほ銀行では、「購入先の決済から、売却完了まで半年間」の猶予があります。
新居へ退去した後に、ハウスクリーニングなどを入れてコンディションを整え、腰を据えて高値売却を狙うことができます。
住み替えが当たり前になったこの時代では、みずほ銀行がイチオシです。
★お住み替えをご検討のお客様には、最適なお住み替えプランをご提案させていただきます。
最後に
安心安全なお取引が第一の、REDS宅建マイスターへお任せください。
気になる物件があるお客様も、
ご売却をお考えのお客様も、
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