REDSエージェント、宅建士の藤ノ木裕です。今回は「住みやすい街の条件」ついて解説します。
住みやすい街の条件とは
住みやすい街の条件は人によって異なりますが、一般的には以下のポイントが挙げられます。
- 交通の利便性
- 治安のよさ
- 災害被害が少ない
- 商業施設の充実
- 子育て環境
- 医療の充実
それぞれ解説します。
交通の利便性
交通の利便性は、公共交通機関の種類と数、移動時間、本数、自宅からの距離などで表されます。
例えば、駅やバス停が近くにあったり発着の頻度が高かったりして、通勤や外出に時間をかけずに移動できると、利便性の高い交通環境といえます。東京都内で交通利便性の高いエリアはいくつかありますが、特に以下の区が評価されています。
・港区:JRの山手線・京浜東北線・東海道線、東京メトロの銀座線、日比谷線、丸の内線、半蔵門線、千代田線、地下鉄の大江戸線、都営三田線、浅草線など、多くの鉄道路線が通っています。23区の中央に位置し、都内のどこへでもアクセスが容易です。
・目黒区:東急東横線は横浜やみなとみらい方面だけでなく、副都心線直通で埼玉方面へもアクセスできます。
・文京区:山手線の内側にあり、池袋や新宿などのターミナル駅まで30分以内で移動でき、上野や東京駅にも近いため、便利なエリアです。
治安のよさ
治安がいいと、犯罪に遭う可能性が低く、安心して暮らせます。具体的な要因は国や地域によって異なりますが、以下の点が一般的に治安のよさを示す要素とされています。
- 犯罪率の低さ:窃盗、暴力、詐欺などの犯罪が少ない。
- 警察の存在と対応:警察の存在感が大きく、対応が早い。
- 社会的安定:政治的な安定、社会的な調和がある。
- 教育水準:教育の質が高く、市民が法を守る意識を持っている。
- 地域社会の結束:近隣住民どうしの信頼や協力がある。
日本は治安がいい国として知られており、犯罪率が低いことや社会の安定が評価されています。日本国民が良質な教育を受けていることや、勤勉で犯罪に走りにくい国民性も要因とされています。こうした特性がより強い地域を探すといいでしょう。
災害被害が少ないこと
東京都内で災害被害が少ないエリアといえば、以下の地域が比較的リスクが低いとされています。
- 八王子市⇒都心から離れており、地震リスクが低い。
- 町田市⇒自然環境に恵まれ、洪水リスクが低い。
- 調布市⇒都心から近い一方、自然災害のリスクが低い。
- 三鷹市⇒都心から近く、地盤が安定している。
- 小金井市⇒地震リスクが低い。
商業施設の充実度
商業施設の充実度は、住みやすい街を選ぶ際に重要な要素です。
近年、商業施設は急速な変化を遂げています。かつてはショッピングの場としての役割が主でしたが、今では地域のコミュニティの中心地としての機能が求められています。
子育て環境
子育てに最適な環境の条件と、人気エリアの特長を紹介します。
・安全な地域:小さな子どもがいる家庭にとって、安全な場所であることが最重要です。繁華街や危険なエリアから遠く、通学路に信号や歩道が整備されているかも確認しましょう。
・教育・医療施設:教育施設が充実している地域は、子どもの教育にも熱心に取り組んでいる場所といえます。また、子どもが通える医療機関も重要です。
・近隣コミュニティ:同世代の子どもを持つ親と交流することは、情報交換や助け合いにつながります。
・自治体の子育てサポート制度:児童手当てや医療費助成など、各自治体の支援制度が充実していること。
・親にとっても住みやすい環境:交通の利便性や通勤時間も考慮し、家族全員のライフスタイルが充実できること。都内では江戸川区や文京区、世田谷区、杉並区などは保育所の待機児童対策に力を入れています。
地域医療の充実について
地域医療が充実し、住まいの近くに医療機関が多いと、安心できます。地域医療の充実に向けて考慮すべきことはなんでしょうか。
・多職種連携と住民との連携:専門職間の連携だけでなく、住民を地域づくりのパートナーとしてとらえ、共通の目標を話し合いながら設定していくことが重要です。
・在宅医療の推進:在宅医療は高齢者医療の中心に位置づけられており、今後ますます重要な役割を果たすことになるでしょう。慢性期の患者を受け入れるため、介護施設との連携や在宅医療の推進を行うことが求められています。
以上、「住みやすい街の条件」について解説いたしました。
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