こんにちは、皆さん! 仲介手数料最大無料の【REDS】不動産流通システムのエージェント、宅建士・宅建マイスター、福島直哉です。
今日は東京都文京区本駒込6丁目に位置する高級住宅街「大和郷(やまとむら)」についてご紹介します。歴史と伝統、豊かな自然環境が調和したこの地域は、落ち着いた暮らしを求める方にとって理想的な場所です。
大和郷の歴史
大和郷のエリアには六義園を中心とした「柳沢屋敷」がありました。六義園は1695年に柳沢吉保が拝領し、7年の歳月をかけて完成させた庭園で、小石川後楽園と並ぶ江戸の二大庭園として知られていました。
明治時代に入ると、旧三菱財閥の創始者である岩崎弥太郎が六義園と周辺の土地を買い取り、住宅街として開発しました。岩崎弥太郎は、大和郷を三菱財閥の重役や実業家たちの住宅地として構想し、当時の最先端技術を取り入れた街並みを造営しました。その後、岩崎弥太郎の息子である岩崎久弥が1922年にこの地域を「大和郷」と名付け、住宅街として開発しました。これが大和郷の始まりです。
大正時代には、政治家や外交官、学者など、多くの著名人が大和郷に住むようになりました。その中でも、加藤高明(第24代内閣総理大臣)、若槻礼次郎(第25・28代内閣総理大臣)、幣原喜重郎(第44代内閣総理大臣)といった政治家たちは、大和郷の代表的な居住者として知られています。
戦後も、大和郷は高級住宅街としての地位を保ち続け、現在も多くの著名人が住んでいます。美智子上皇后陛下も、雙葉学園を受験するため一時的に大和郷に住んでいたことが知られています。
大和郷の街並み
大和郷はゆったりとした区画整理された街並みで、広い敷地に緑豊かな庭を持つ邸宅が立ち並んでいます。街路樹にはケヤキやイチョウなどの木々が植えられ、四季折々の風景を楽しむことができます。また、街中にはいくつかの公園や児童遊園があり、子育てしやすい環境としても知られています。
特に、六義園は、江戸時代から続く、「回遊式築山泉水庭園」の日本庭園(大名庭園)であり、大和郷のシンボル的な存在となっています。
六義園は、1695年に徳川綱吉の側用人だった柳沢吉保によって造営されました。吉保は、和歌の趣味を持っていたことから、和歌の六体(風・賦・比・興・雅・頌)にちなんで六義園と名付けられました。約88㏊の敷地に、築山、泉水、池、滝、橋、灯籠などさまざまな景観が配置されています。また、園内には梅や桜、ツツジ、シャクナゲなど四季折々の花が咲き誇り、訪れる人々を楽しませてくれます。
大和郷の住環境、地価
大和郷は都心へのアクセスも良好で、JR山手線、東京メトロ南北線、都営三田線の駅が徒歩圏内にあります。学校、病院、商業施設などの生活に必要な施設も充実しており、生活の利便性が高いことも魅力のひとつです。
治安も良好で、静かな環境で暮らせることから、ファミリー層に人気があります。
文京区の中でも地価の高いエリアとして知られ、2023年1月時点の公示地価によると、住宅地の平均価格は坪当たり約380万円。これは、文京区全体の平均価格(坪約270万円)を大きく上回っています。
まとめ
大和郷は、静かな環境と緑豊かな街並み、そして充実した生活環境を備えた、魅力的な高級住宅街です。ただし、地価が高いため、誰でも住めるわけではありません。大和郷に住むことを検討する際には、自身のライフスタイルや予算をよく考えてから判断することが大切です。
歴史と伝統を受け継ぎながら、現代でもその魅力を保ち続ける大和郷。皆さんも、ぜひ一度訪れてその魅力を感じてみてください。それでは、また次回お会いしましょう!
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