資産価値上昇が期待される京急空港線沿線の歴史と不動産事情 | 仲介手数料無料のREDS

こんにちは。不動産売買の仲介手数料が【無料・割引】のREDSエージェント、宅建士の穗坂一也(ほさか かずや)です。今回は京急空港線沿線の歴史と地域の不動産事情について解説します。

京急蒲田駅

(写真はイメージです)

京急空港線について

東京のみならず日本の空の玄関口である羽田空港と都心を結ぶ京急空港線。東京都大田区の京急蒲田駅と羽田空港第1・第2ターミナル駅を結ぶ、京浜急行電鉄(京急)の鉄道路線、羽田空港を利用される際に京急空港線を利用される方も多いと思います。

「快特」「特急」を使って品川駅から京急蒲田駅まで10分前後、横浜駅から京急蒲田駅まで15分前後と利便性のよい立地です。京急空港線と路線名はついていますが、品川方面、横浜方面、いずれも京急本線から空港線に分岐する京急蒲田駅での乗り換えなく羽田空港始発・終点の電車が往来しており、基本的に京急蒲田駅~羽田空港第1・第2ターミナル駅間のみを往復する電車はありません。

京急空港線の歴史

1902年に開業した京急空港線の前身である穴守線は、現在の羽田空港B滑走路南端付近にあった穴守稲荷神社へのアクセス路線として京浜電気鉄道(当時)により建設され、参詣路線として広く利用されました。

時は流れて戦後の1956年に穴守線は延伸され、羽田空港駅が開業しました。この羽田空港駅は、空港施設こそ目の前に見えるものの、旅客ターミナルからは直線距離で1km弱あり、羽田空港へのアクセス手段は、リムジンバスの東京空港交通や東京モノレールが担っていました。

1963年に路線名を空港線に改称したものの、その名前とは異なりローカル線としての扱いでした。1998年に空港線は羽田空港駅(現在の羽田空港国内線ターミナル駅)へと延伸し、名実ともに空港アクセス路線となりました。

京急蒲田駅の開発、踏切渋滞解消

かつての京急蒲田駅は地上2面3線のローカル駅でした。お正月の箱根駅伝でも頻繁に取り上げられる京急空港線と交差する国道15号線、および京急本線と交差する環状8号線を頻繁にふさぐ「開かずの踏切」は慢性的な交通渋滞を引き起こし、地域の分断にもつながり社会問題となっていました。

付近を車で通る際には、かなり早めに出発しないと交通渋滞で時間が読めないような状況でしたが、京急蒲田駅付近の連続立体交差事業により2012年にかつての手狭だった駅は地上3階建ての駅へと生まれ変わりました。これに伴い踏切がなくなり、かつての慢性的な交通渋滞・地域の分断も解消され現在に至ります。

沿線の街並みの住みやすさ

京急空港線に住むメリットを考えてみました。

交通利便性と商業施設

前述のとおり羽田空港へのアクセスが良好で、品川や横浜へのアクセスも便利です。

糀谷(こうじや)駅前からは昔ながらの商店街があり、八百屋さんなども元気に営業中です。このほか、マルエツ新糀谷店、サミット大田大鳥居店、ホームセンターコーナン、この他複数のスーパー、商業施設が点在しています。

自然環境

京急空港線各駅から1kmほどの多摩川の土手は緑地として整備されており、少年野球や少年サッカーなどでにぎわっています。お散歩やジョギング、サイクリングをする人もたくさんいます。

また、区立萩中公園には小さなお子様の自転車練習に最適な児童交通公園のほか、屋内・屋外プール(有料)や野球場2面(有料)が備わっていて、こちらも平日週末を問わずにぎわっています。

沿線の住環境

糀谷駅周辺はかつてより住宅地として利用されていたため、現在も戸建て住宅が建ち並ぶ地域となっています。このエリアの主な大規模マンションをご紹介します。

●オーベルグランディオ萩中:糀谷駅徒歩5分、2006年築、18階建て、総戸数534戸
●ステーションツインタワーズ糀谷フロント:糀谷駅徒歩1~2分、2016年築、20階建て、総戸数335戸(2棟合計)

また、糀谷駅から南側多摩川方面に向かっておおむね徒歩10分を超えた地域、および大鳥居駅から通称産業道路より東側羽田空港方面の地域は工場が点在するエリアとなっていますが、近年は時代の流れとともに工場が移転・撤退、その跡地はマンションが建ち並ぶ地域となっています。

沿線地域の建築物と航空法

京急空港線沿線の地域は羽田空港と密接なつながりがあるとともに、羽田空港の影響も受けています。

沿線の地域は羽田空港からの直線距離が近いため『航空法』による建築物の高さ制限により、羽田空港に離発着する航空機の運行に支障を及ぼす高さの建築物を建築することができません。そのため沿線地域では30階建て、40階建てといったタワーマンションやビルはみられず、概ね20階建てくらいまでとなっています。

京急空港線の未来と蒲蒲線

高架化事業を終えた現在の京急蒲田駅と京急空港線ですが、次のプロジェクトとして東急多摩川線が蒲田駅周辺で地下化、延伸し京急蒲田駅で乗り換えできるようにする「蒲蒲線」構想があり、大田区と東急電鉄を整備主体とする第三セクターにより事業化に向けた検討が進行中です。

京急蒲蒲線(新空港線)は、東急多摩川線矢口渡駅の近くから多摩川線を地下化し、JR・東急蒲田駅の地下と京急蒲田駅の地下を通って、大鳥居駅の手前で京急空港線に乗り入れる計画です。この新路線は、約800m離れている東急蒲田駅と京急蒲田駅を結び、最終的には羽田空港への乗り入れを目指しています。総距離は3.1kmで、事業は2段階で進められます。

第1期事業は矢口渡~京急蒲田間で、途中に東急蒲田駅と京急蒲田駅を地下に建設します。第2期事業として京急蒲田~大鳥居間が整備に向けて検討されます。約800mのJR・東急蒲田駅~京急蒲田駅間を鉄道で結ぶことで、大田区内の東西方向の移動、羽田空港へのアクセスが便利になり、さらには東急線各路線との相互直通運転も検討されています。

これに伴い、京急空港線沿線の地域のグレードアップや街の魅力向上、不動産価値の向上も予想されます。このエリアで住まいをお探しの方、住まいのご売却をご検討の方はぜひ、REDS穗坂までご相談ください。

 

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