REDSエージェント、宅建士の藤ノ木裕です。今回は、土地を購入して新築戸建てを建てる際の注意点について解説します。土地を所有していない方にとっては、土地の購入からスタートとなります。
土地の選定について
土地の選定については、以下のようなポイントに留意することが重要です。
土地の用途地域を理解する
土地には都市計画法に基づくさまざまな建築制限が存在します。代表的な制限は以下のとおりです。
・用途制限
・建蔽率・容積率
・日影制限
・宅地造成規制
こうした制限が土地に設定されている場合、望みどおりの家を建てられるかどうかは専門的な知識がなければ判断できません。そのため、土地を探す前に、土地の用途地域を理解することが大切です。
土地の条件を確認する
土地の条件には、以下のようなものがあります。
・最寄り駅までの距離などの交通の便
・医療施設や学校の有無、距離感
・スーパーやドラッグストアなどの周辺環境
・自然環境の多さ
・日当たり
・地盤の状態
これらの条件を確認することで、将来的に住む上でのストレスを減らすことができます。
建築する際にかかる法令などについて
土地にかかる法令などにより建物の高さや色、外観などが制限されることがあります。それにより、望みどおりの家を建てることができない場合があります。必ず、事前に、法令を確認することが大切です。あわせて、土地の形状によって、建物の形状や配置に制限が生じることがあります。
そのため、地積測量図などで土地の形状を確認することが大切です。土地の価格は、立地条件や周辺環境、土地の形状などによって大きく異なりますので、以上の点を踏まえ、土地を選ぶ際には、自分にとって最適な土地を選ぶようにしましょう。
ハウスメーカーの選び方について
住宅を建てる際には、ハウスメーカーの選び方が重要です。以下のポイントに留意することで、自分に合ったハウスメーカーを選ぶことができます。
希望の工法で選ぶ
ハウスメーカーによって得意とする工法が異なります。木造軸組、2×4(ツーバイフォー)、プレハブ工法、重量鉄骨造、鉄筋コンクリート造、ログハウスなどがあります。希望の工法について「これは絶対」というこだわりがある場合は、住宅メーカーが対応可能かどうか、商談前に資料請求や問い合わせをして確認してみましょう。
確保できる予算で選ぶ
住宅メーカーの種類によって価格帯が変わってくるため、準備できる予算によって住宅メーカーを絞り込むことをおすすめします。予算の目安と候補の住宅メーカーは以下のとおりです。
●1,000万円台…ローコストハウスメーカー・工務店
●2,000万円台…ローコストハウスメーカー・工務店・大手ハウスメーカー
●3,000万円以上…工務店・大手ハウスメーカー
間取りやデザインのこだわりで選ぶ間取りや内外装のデザインを柔軟に決めたい場合は、工務店に絞り込んで依頼する業者を探してください。工務店の場合、規定の商品ラインナップがなく、建主の希望をヒアリングしながら設計に落とし込んでいくためアレンジの自由度が高いからです。
保証・アフターサポートの内容で選ぶ
住宅メーカーによって保証・アフターサポートの内容が異なります。長期的に見て、安心して住めるように、保証・アフターサポートの内容を確認してから選びましょう。
住宅ローンについて
住宅ローンを利用する際には、以下のような注意点があります。
金利の変動に注意する
住宅ローンの金利は、固定金利と変動金利の2種類があります。固定金利は、金利が変動しないため、返済期間中の金利リスクを回避できます。一方、変動金利は、金利が変動するため、返済期間中に金利が上昇する可能性があります。変動金利を選ぶ場合は、金利の変動に注意し、返済計画を立てることが大切です。
借りすぎに注意する
住宅ローンは、長期間にわたる返済が必要なため、借りすぎには注意が必要です。返済計画を立てる際には、自分たちの収入や支出をしっかりと把握し、無理のない返済計画を立てるようにしましょう。
保証料に注意する
住宅ローンを利用する際には、保証料が必要になる場合があります。保証料は、住宅ローンを借りる際に、金融機関が融資を行う際のリスクを補償するために必要な費用です。保証料は、金融機関によって異なるため、複数の金融機関を比較して、保証料の金額を確認することが大切です。
繰り上げ返済について理解する
住宅ローンを返済する際には、繰り上げ返済ができる場合があります。繰り上げ返済とは、返済期間中に、元本を返済することです。繰り上げ返済を行うことで、返済期間を短縮することができます。ただし、繰り上げ返済には手数料がかかる場合があるため、事前に確認することが大切です。
フラット35について理解する
フラット35は、住宅金融支援機構が提供する住宅ローンの一種です。フラット35は金利が安定しているため、返済期間中の金利リスクを回避できます。また、繰り上げ返済に対して手数料がかからないため、返済期間を短縮することができます。
フラット35を利用する際には、条件をよく確認し、自分たちに合った住宅ローンを選ぶようにしましょう。
以上、土地を購入する際のポイントを記載いたしました。
是非、街を歩かれる際には気になる土地に目を向けながら歩いてみてはいかがでしょう。
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