REDSエージェント、宅建士の由里拓也です。今回は国土交通省の「子育てエコホーム支援事業」について解説します。
子育てエコホーム支援事業とは
国土交通省は2023年11月14日、「質の高い住宅ストック形成に関する省エネ住宅への支援(仮称)」事業の名称を、「子育てエコホーム支援事業」とし、2023年11月2日以降に、新築は基礎工事より後の工程の工事に、リフォームはリフォーム工事に着手したものを対象に、子育て世帯と若者夫婦世帯に対し、新築住宅では長期優良住宅に100万円、ZEH住宅では80万円を補助すると発表しました。
省エネ改修や子育て対応改修、バリアフリー改修などのリフォーム工事に対しては、基本は子育て世帯と若者夫婦世帯に対し最大30万円、その他の世帯に対しては最大20万円を補助。予算案では新築住宅への補助に対して1,700億円、リフォームへの補助に対して400億円の計2,100億円を計上。工事事業者側が申請し、交付申請期限は予算が上限に達するか、2024年末までとなります。
注文住宅の新築、新築分譲住宅の購入
以下の①②を満たすことが条件となります。
①子育て世帯または若者夫婦世帯のいずれかである
子育て世帯とは申請時点において、2005年4月2日以降に出生した子を有する世帯です。※令和6年3月31日までに建築着工するものについては、2004年4月2日以降。
若者夫婦世帯とは申請時点において夫婦であり、いずれかが1983年4月2日以降に生まれた世帯です。※令和6年3月31日までに建築着工するものについては、1982年4月2日以降。
②エコホーム支援事業者と請負契約もしくは、売買契約締結をし、住宅を取得する方
以下の1・2のいずれか、かつ3~8を満たす方が対象になります。
1.証明書等により、長期優良住宅に該当することが確認できる
2.証明書等により、ZEH住宅に該当することが確認できる
3.所有者(建築主)自らが居住する
4.住戸の床面積が50㎡以上240㎡以下である
5.土砂災害防止法に基づく、土砂災害特別警戒区域外に立地する
6.都市再生特別措置法第88条第5項の規定により、当該住宅に係る届出をした者が同条第3項の規定による勧告に従わなかった旨の公表がされていないもの
7.未完成または完成から1年以内であり、人の居住の用に供したことのないもの
8.交付申請時、建築士による証明書にて工事完了が確認できること
【補助額】
●長期優良住宅:1住戸につき100万円
●ZEH住宅:1住戸につき80万円
リフォーム
以下の①②を満たすことが条件となります。
①エコホーム支援事業者と工事請負契約等を締結し、リフォーム工事をする方
②リフォームする住宅の所有者等であること
・住宅を所有し、居住する個人またはその家族
・住宅を所有し、賃貸に供する個人または法人
・賃借人
・共同住宅等の管理組合・管理組合法人
【対象となるリフォーム工事】
以下の1~8に該当するリフォーム工事を対象とします。
1.開口部の断熱改修
2.外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
3.エコ住宅設備の設置
4.子育て対応改修
5.防災性向上改修
6.バリアフリー改修
7.空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
8.リフォーム瑕疵保険等への加入
【補助額】
●原則、1戸あたり20万円
詳細は、子育てエコホーム支援事業・ホームページをご確認ください。
子育てエコホーム支援事業は、ZEHレベルの省エネ性能を満たす新築住宅や省エネ化を含む幅広いリフォームを対象にした事業で、開口部の断熱等改修にも補助を行います。
先進的窓リノベ2024事業
「先進的窓リノベ2024事業」は、先進的な窓の断熱等改修に特化した事業で、求める性能と補助額が高いことが特徴です。どちらの事業も、住宅省エネ2024キャンペーンの参加事業ですが、補助対象となる製品や契約、着工の時期等の要件が異なります。
以下①②を満たす方が、補助対象者となります。
①窓リノベ事業者と工事請負契約を締結し、窓のリフォーム工事をすること
②窓のリフォーム工事をする住宅の所有者等であること
・住宅を所有する個人またはその家族
・住宅を所有し、賃貸に供する個人または法人
・賃借人
・集合住宅等の管理組合・管理組合法人
【補助対象となる住宅】
以下の1に行うリフォーム工事を対象とし、2により補助対象になる製品や補助額が異なります。
1.既存住宅
リフォーム工事の工事請負契約日時点において、建築から1年が経過した住宅または過去に人が居住した住宅(現に人が居住している住宅を含む)をいいます。
2.戸建住宅もしくは、集合住宅
【対象となる工事】
対象製品を用いたリフォーム:ガラス交換、内窓設置、外窓交換、ドア交換
対象製品とは、メーカーが登録を申請し、事務局が一定の性能を満たすことを確認した製品です。メーカーから、製品の性能やサイズが記載された「性能証明書」が発行されます。
【補助額上限】
●1戸あたり200万円を上限
詳細は、先進的窓リノベ2024事業・ホームページをご確認ください。
以上、ご参考になりましたら幸いです。
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