REDSエージェント、宅建士の菊池弘之です。今回は「マンションや戸建てなど人気物件を購入したいときにライバルに勝てる方法」をご紹介いたします。人気物件には、購入の申し込みが重なることがよくありますが、その際にどのような基準で1番手が決まるのか、契約できるのかについて解説させていただきます。
一般的な優先順位
マンションや戸建てなどの売却に多数の購入希望者が現れた場合、売主様は以下の順番で順位を付けることが多いです。
住宅ローンを含めた購入資金での条件面
1.現金での購入の方
現金購入は一番強いです。住宅ローンを利用する方が付ける「ローン否決による白紙解除の条項」を契約書に付けないからです。この白紙解除の条項がないということは、売主様側としてもスケジュールが組みやすく優先されます。
2.住宅ローン利用で、頭金を入れる方
住宅ローンを利用する方で最初に優先されるのは、ローンの借り入れをすべての金額(フルローン)ではなく一部現金(頭金)を入れる方です。住宅ローンの本審査が承認となる可能性が高まるためです。
3.住宅ローン利用で、頭金を入れずにフルローンの方
4.住宅ローンを利用で、諸費用・リフォーム代まで借入する方
実は2~4の条件については、ほぼ変わりませんが、順番を付けるとしたら上記のようになります。また、これから住宅ローンの審査を行う方より、すでに事前審査が完了している方が優先されます。契約までのスピードもかなり変わりますので、気に入った物件がありましたら、内見する前でも事前審査をしていただくことをお勧めいたします。
弊社の場合でも、内見前から事前審査していただけます。事前審査にはウェブから申請できるものがありますので、どこにいても手続きが可能です。
住宅ローン以外の条件面
また、住宅ローン以外の条件面としては以下のようになります。
●購入価格が高い順(高く買ってくれる人)
●引渡しまでの期間が短い順(早く買ってくれる人)
●申込書を先に入れた方、もしくは契約日が早い順(条件が同じ場合)
人気物件の場合、どうしても売主様側のほうが交渉では有利(立場が上)となりますので、売主様の希望する条件に合わせるほうが勝てる確率が上がります。
いい物件を購入するのに備えて準備できること
物件情報サイトで「内見してよかったら決めよう」と思える物件が見つかれば、事前に準備をすることでライバルに先を越せるかもしれません。具体的には以下の2点です。
(1)住宅ローンの事前審査
住宅ローンの審査は、ネット系だと3日程度で審査結果が分かります。ただ、気を付けないといけないのが、そうした簡易審査の多くが個人信用調査を行っていないことです。この場合、「事前審査承認」とはなりません。
REDSでは提携先の銀行(アプリ審査など)をご紹介させていただきます。また任意の銀行にて直近で行っていただくのも一つの方法です。
銀行窓口の場合は、仮承認までやや日数がかかります。可能であれば気になっている物件で仮審査を行っていただくのがいいでしょう。検討物件の優劣が付けられない場合には、金額の高い方を仮の物件として審査することで、どちらになったとしても「事前審査が通っている」状態になります。
(2)事前に現地にて確認する懸念点を明確にする
現地で懸念点をクリアにして、その場で購入申込を入れれば、他のライバルに差を付けることができます。人気の物件はスピード勝負です。申し込みのタイミングが半日遅くなっただけでも、2番手になってしまうことはよくあるため、この手法は有効です。
ただし、最後は買主様の内容を総合的に考えて、売主様もしくは売主様側仲介会社が順番を決めることになります。
理想の家探しの事前準備
現在では、売り出されたマンションや戸建てについては、インターネットですぐに公開されるため、新着物件にいち早くアクセスできるかということも重要になってきます。スーモとアットホームはほとんどの不動産会社が利用しているので、この2つのポータルサイトに登録しておきましょう。
探しているエリア、予算、広さ、間取り等の条件を事前に登録しておいて、新着物件が売り出されたらメールが来るように設定することで、効率よく新着物件の情報にアクセスできます。「価格更新」のお知らせも重要です。狙っていた物件が少し高いなと思うときは、その物件をお気に入り登録することで、価格変更があった際にはすぐに通知があるので、これもおすすめです。
まとめ
以上、「人気物件を確実に購入したいときにライバルに勝てる方法」をご紹介いたしました。不明瞭な点があれば仲介会社の担当者に相談することをおすすめします。
気に入った物件がありましたらスピード感がとても大事となります。ただ、REDSのエージェントはお客様に疑問点が残るまま契約を急かすようなことはございませんのでご安心ください。ご不明点などございましたら、ぜひREDSエージェント、宅建士の菊池弘之にお気軽にお問い合わせくださいませ。
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