クルドサックとは、フランス語(cul-de-sac)で袋小路を意味し、住宅地における袋小路状の道路形式をいいます。
クルドサックは道路の奥が行き止まりになっており、車の通りぬけはできませんが、奥がロータリーになっており、Uターンが可能です。
街づくりの一形式として活用され、周辺居住者による私道になっているのが一般的です。
クルドサックでは居住者以外の車両の通過を防止し、防犯効果を高めることが可能です。ただし、防災上の安全面から、クルドサックの先に路地などの避難路が確保されています。
日本では大規模な宅地開発の基準として行き止まり道路を認めていない都道府県が多かったため、大規模開発地でクルドサックを取り入れた計画は立てにくく数が少ないですが、大規模な開発地では、東京都板橋区の常盤台、神奈川県横浜市青葉区の美しが丘、埼玉県松山市南部のむさし緑園都市高坂丘陵地区などで見られます。
そのほか採用の目的は異なりますが、開発基準から除外されたミニ開発(数軒の建売住宅地など)において土地効率を上げるために採用される場合があります。
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