キッチンをリフォームするなら取り付けたい食洗機。ビルトインにする際に必要なこと | 仲介手数料無料のREDS

こんにちは。REDSリフォームの髙石です。ブログをご覧いただきありがとうございます。前回に引き続き、今回もキッチンについてお話します。

キッチンのリフォームでは、レイアウトを変更することで生活動線をより良くし、また、コミュニケーションの場としても生かすことができます。オプションとして、「食器洗浄乾燥機」を取り付けたり、「浄水器」を付けたり、または、水栓を「タッチレス」にしたりと便利な機能を追加することも可能です。

では、既存のキッチンに食洗機を取り付けるにはどうすればいいでしょうか。

食洗器

(写真はイメージです)

食器洗浄乾燥機の取り付けに必要な工事とは

食器洗浄乾燥機を取り付けるには、「給排水工事」と「電気工事」が必要になります。

給排水については、シンク側の給排水から分岐させるなどすれば対応できるためこちらはあまり問題にはなりません。

いちばんの課題は電気です。食器洗浄乾燥機は消費電力が多く、他の家電と同じ電気回路で使用してしまうと過負荷となり、ブレーカーが落ちてしまいます。そのため、冷蔵庫やIHクッキングヒーターと同様に、専用回路が必要となります。

専用回路とは、特定の家電製品だけに電力を供給するための回路で、他の家電と共有しないものです。これにより、過負荷によるブレーカーの落ちるリスクを減らすことができます。

食洗機に専用回路が必要な理由

1.消費電力:食洗機は乾燥運転時に特に消費電力が高くなるため、他の家電と同じ回路を使用すると過負荷になる可能性があります。食洗機の消費電力は、機種や使用頻度によって異なりますが、一般的なビルトイン型と据え置き型の消費電力の目安は以下のとおりです。

  • ビルトイン型食洗機:1回あたりの消費電力量は約0.45kWh。
  • 据え置き型食洗機:1回あたりの消費電力量は約0.77kWh。

2.安全性:専用回路を使用することで、電気火災のリスクを減らし、安全に使用できます。

専用回路がない場合の対策

  • 専用回路の増設工事:電気工事業者に依頼して、分電盤から新しい専用回路を引いてもらう必要があります。
  • 既存の回路の確認:既存の回路が他の家電と共有されていないか確認し、必要に応じて専用回路に変更する必要があります。

また、専用回路を増やすにも契約容量を超えてしまっては新規の設置ができません。戸建ての場合は、ある程度電力会社との契約で増やすこともできますが、マンションなどの集合住宅の場合は全住戸で最大容量が決まってしまっているので、増やせる場合と、そうでない場合があります。

おおよその目安では、40~50Aほどあれば食洗機に加えて浴室乾燥機が取り付けられるでしょう。

最近は海外の食洗機が人気。問題は?

最近「海外製食洗機」が人気です。海外製の食洗機メーカーといえば、「Miele」や「AEG」、「GAGGENAU」、「BOSCH」があります。

中でも特に人気があるのはMieleでしょうか。Mieleの食洗機は、高品質で信頼性の高い製品として知られています。Mieleの食洗機には主に以下のような特徴があります。

  1. 省エネ性能:Mieleの食洗機は、省エネ性能に優れており、効率的に食器を洗浄します。
  2. 多機能:さまざまな洗浄プログラムが搭載されており、食器の種類や汚れ具合に応じて最適な洗浄が可能です。
  3. デザイン:スタイリッシュなデザインで、キッチンのインテリアに調和します。
  4. 耐久性:高品質な素材と技術を使用しており、長期間にわたって使用できます。

LIXILなどの国内メーカーでもMieleを導入することができ、プランニングの段階で検討が容易です。もちろん海外製食洗機も日本製と同様に専用回路が必要となります。日本の標準電圧は100Vですが、MieleやGAGGENAUなどの海外製食洗機は200Vが主流となっているため、必要に応じて200Vに変更する工事が必要となります。

食洗機を組み込むにはシンクとコンロの間に幅が必要

また、そもそものキャビネットに食器洗浄乾燥機を組み込めるか、という問題も出てきます。

食器洗浄乾燥機の幅は、450mmと600mmが規格サイズとなっています。シンクとコンロの間のキャビネットがちょうど450mmサイズで、単独のキャビネットで組み込んでいる場合は、引出しなどを撤去して食洗機を入れ込むことが可能です。開き戸の場合でも、隣のシンク側キャビネットの間に仕切りがある場合は、あまり難しくありません。

注意点としては、食器洗浄乾燥機を新たに入れ込むことで収納量が減ってしまうというところです。

キャビネット内に縦の仕切りがない場合や、450mm・600mmの必要幅が取れない場合は設置ができません。どうしても食洗機を導入したい場合は外付で新たにキャビネットを取り付けるか、キッチン自体のお取り替えが必要となります。

新たに食洗機用のキャビネットを取り付ける場合は、作業効率や通路の動線などを妨げないかどうかも検討事項になるため、決して良い方法であるとは言えません。既設キッチンへの食洗機の取り付けはさまざまな面を検討しながら、果たして有用なのかを判断する必要があります。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

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