こんにちは。REDSリフォームの髙石です。ブログをご覧いただきありがとうございます。
お部屋・おうちをご購入後、最も変化させたい場所は「水回り設備」でしょう。特に、キッチンは最も目に入りやすい設備で、いわば花形です。床の色と合わせた扉柄に変更したり、食洗機や浄水器を取り付けてみたり。設備もだんだん改良されてよくなってきており、オプション品も数多く用意されています。“こうできたらいいなぁ”がいちばん大きく出やすい設備ではないかと思います。
今回はキッチンのレイアウトのお話をしてみます。
(写真はイメージです)
キッチンのレイアウトパターン
キッチンのレイアウトパターンは多岐にわたります。
壁付型キッチン
壁付き型キッチンにはⅠ型、L型、Ⅱ型の3つがあります。
(LIXIL カタログより)
壁付Ⅰ型キッチンは、キッチンの一面が壁に接しているシンプルなレイアウトで、特に限られたスペースに適しています。
◇壁付Ⅰ型キッチンのメリット
- 効率的な動線:シンク、コンロ、冷蔵庫が一直線に並ぶため、調理の動線が短く、効率的に作業できます。
- コストパフォーマンス:他のキッチンレイアウトに比べて、比較的安価に設置できることが多いです。
- 収納スペースの確保:壁面を有効活用できるため、吊戸棚や壁面収納を設置しやすいです。
◇壁付Ⅰ型キッチンのデメリット
- 視界の制限:調理中は壁に向かって作業するため、リビングやダイニングの様子が見えにくくなります。
- コミュニケーションの難しさ:家族やゲストとの会話がしにくい場合があります。
- デザインの制約:シンプルなデザインが特徴ですが、他のレイアウトに比べてデザインの自由度が低いことがあります。
造作壁対面キッチン
壁付型は、対面式にすることも可能です。
対面カウンターキッチンとも呼ばれます。
対面となる側に腰高の壁を造作し、笠木やカウンターを取り付けるといった方法です。カウンター側をキッチンより高くすれば、手元も程よく隠すことも可能です。メーカーさんによっては、この高さを利用した収納プランをご提案することもあります。
下のイメージはトクラス社のハイバックカウンターキッチン。
レールをつけることができるので、調味料のカゴをつけたり、鍋蓋の置台にしたり……と手元に隠しながら作業しやすいようにお好みでカスタマイズすることができます。
対面式はダイニングやリビングにいるお子様の様子を見ることができるため人気も高く、また補助金の対象項目となっていたこともあります(※2025年の補助金対象になるかどうかは2024年12月現在不明です、申し訳ございません)。
◇造作壁対面キッチンのメリット
- 視覚的な美しさ:調理中の手元が見えにくくなるため、キッチンが常に整然とした印象を保てます。
- 収納スペースの確保:腰壁を利用して、カウンター下に収納スペースを設けることができます。
- コミュニケーション:調理中でも家族やゲストと会話がしやすく、家族との時間を大切にできます。
◇造作壁対面キッチンのデメリット
- スペースの必要性:腰壁を設けるため、通常の対面キッチンよりもスペースが必要です。
- コスト:造作壁を設けるため、通常のキッチンよりもコストがかかることがあります。
- 設計の自由度:壁の設置により、キッチンのレイアウトに制約が生じることがあります。
対面キッチン:ペニンシュラ型
対面式は、壁付型だけではなく、ペニンシュラ型とアイランド型の2種類があります。
ペニンシュラ型は片側が壁に接している対面式のキッチンです。開放感があり、リビングやダイニングと一体感を持たせることができるため、家族とのコミュニケーションが取りやすいのが特徴です。
◇ペニンシュラ型のメリット
- 開放感:リビングやダイニングと一続きの空間になるため、広々とした印象を与えます。
- コミュニケーション:調理中でも家族やゲストと会話がしやすいです。
- 効率的な動線:コンロやシンクの配置によって、効率的な家事動線を確保できます。
◇ペニンシュラ型のデメリット
- 匂いや煙の拡散:開放的な分、調理中の匂いや煙がリビングに広がりやすくなります。
- 収納スペースの制限:吊戸棚を設置しないことが多いため、収納スペースが限られることがあります。
対面キッチン:アイランド型
アイランドキッチンは、キッチンの中央に独立した作業台(アイランド=島)が設置されたレイアウトのことを指します。リビングに入って、ドンとかっこいいキッチンが入っていると思わず目が引かれてしまいますよね。リビングダイニングの主役級配置といえます。
◇アイランド型のメリット
- コミュニケーション:調理中でも家族やゲストと会話がしやすく、家族との時間を大切にできます。
- 複数人での作業:広い作業スペースが確保できるため、家族や友人と一緒に料理を楽しむことができます。
- デザイン性:モダンでスタイリッシュなデザインが多く、インテリアのポイントになります。
◇アイランド型のデメリット
- スペースの必要性:アイランドキッチンを設置するには、広いスペースが必要です。狭いキッチンには向きません。
- 匂いや音の拡散:オープンな設計のため、調理中の匂いや音がリビングやダイニングに広がりやすいです。
- 整理整頓の必要性:調理器具や食材が見えやすいため、常に整理整頓を心がける必要があります。
U型・コの字型キッチン
以上が代表的なレイアウトですが、他にもこんなレイアウトがあります。
(クリナップHPより)
U型・コの字型キッチンは三方を囲むように配置されるレイアウト。収納スペースが豊富で、作業動線が短く効率的です。複数人での作業にも適しています。
まとめ
使いやすいキッチンのレイアウトには、下記事項の検討が必須です。
- 動線の確保:シンク、コンロ、冷蔵庫の配置を工夫し、効率的な動線を確保します。
- 収納の工夫:吊戸棚や引き出しを活用して、調理器具や食器を効率よく収納します。
- 換気設備:匂いや煙を効率よく排出するために、強力な換気扇を設置します。
- 照明の配置:作業スペースを明るく照らす照明を設置し、快適な作業環境を作ります。
家族のライフスタイルやキッチンの使い方を考慮し、自分に合ったレイアウトを選ぶことが大切です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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