こんにちは、REDSリフォーム宅建士の水谷純子です。
インテリアコーディネーターの資格取得を目指しており、第42回インテリアコーディネーター資格試験の二次試験を受験しました。試験日は2024年12月8日(日)、時間は12:30~15:30の180分間、会場は東京大学駒場キャンパス(教養学部)でした。
今回の試験は、私にとって2回目の挑戦です。前回の試験では惜しくも不合格となり、その悔しさを胸に再挑戦を決意しました。二次試験で重視される図面作成のスキルを磨き上げて試験に臨みました。試験準備から当日の体験までを振り返ります。
(写真はイメージです)
二次試験の試験審査の範囲と審査基準
試験の範囲はインテリア計画の提案に関することです。審査基準は以下の2つです。
1.プレゼンテーション能力:インテリアの基礎知識をもとに、住空間に関する与えられた課題について、条件を理解した上で計画を立案。図面作成や着彩により必要な情報を分かりやすく表現し、伝達できる能力が求められます。
2.論文能力:課題について、正確にインテリアコーディネーターとして理解し、判断した内容を文章で明瞭に表現する能力。
試験準備のプロセス
まず、前回の試験で浮き彫りになった弱点を克服することに重点を置き、過去問を解くことで、出題傾向を分析しました。実技試験では、実際にインテリアのプランニングを通じてデザインスキルや色彩感覚が問われます。そのため、毎日コツコツとデザインの練習を重ね、スキルを磨いていきました。
図面作成においてはスピードと正確性が問われるため、通学講座を受講し、プロの講師から直接指導を受けました。講座の内容は以下のとおりです。
- 製図の基本事項(平面図、展開図、家具図、アイソメ、パースの描き方)
- 論文の実践講義、演習
- プランニング演習(全8回)
- 全国公開模擬試験
試験前日までの約5カ月間、作図スピード向上を目指してとにかく一枚でも多くこなすことに専念し、苦手だった展開図の練習も行いました。
試験で出題されるポイント
インテリアコーディネーター二次試験ではいくつかの重要な条件を考慮します。以下に主なポイントを挙げます。
1.空間の用途:住宅、オフィス、店舗など、空間の目的に応じてデザインが異なります。例えば、リビングルームは家族がくつろげるように、オフィスは効率的に仕事ができるように配置します。
2.依頼主の要望:クライアントのライフスタイル、趣味、家族構成、家具の要望、それに基づいて最適なプランを提案します。
3.空間のサイズと形状:部屋の広さや形状に応じて、家具の配置や動線を計画します。狭い空間では収納を工夫し、広い空間ではゾーニングを行うことが重要です。
4.照明計画:自然光の取り入れ方や人工照明の配置を考慮し、空間全体の雰囲気を調整します。
5.素材と色彩:壁紙、床材、家具の素材や色を選定し、全体の調和を図ります。色彩は空間の印象を大きく左右するため、慎重に選びます。
6.機能性と快適性:デザインの美しさだけでなく、使いやすさや快適さも重視します。例えば、収納スペースの確保や動線の確保などが挙げられます。
これらの条件を総合的に考慮し、依頼主にとって最適な空間をデザインするのがインテリアコーディネーター試験のポイントです。
試験当日
試験当日は、緊張と期待が入り混じった気持ちで会場に向かいました。今年の二次試験の問題は条件のボリュームが多く、立断面図が3面も出題されるなど、難度が高く感じました。
作図の要求条件はこのようなものでした。
●リビングコーナー:ソファの色指定(オレンジ系)、壁掛けTV(43型)設置、サイドテーブルを置き、ラグを敷く。フロアスタンド1台を置く。
●ダイニングコーナー:4人が座れるテーブル、椅子は成形合板でスタッキング可能なもの、スタッキングスペースの確保、配膳台として使える棚の配置。
●趣味のコーナー:北側に扉付きの棚、オープン棚、ガラス扉付の棚を組み合わせた造作棚1台、パソコンデスクとひじ掛け付き椅子1脚を配置。南側には趣味のための作業テーブル1台とスツール2脚を置く。
●バルコニーについて:折り畳み式椅子2脚、ティーテーブル1台、デッキチェア1脚を置き、大きめの鉢植えを2個置く。バルコニーの床は30cm角のテラコッタ調タイル張りとする。
●生活の場面に応じた照明器具を適切な位置に配置、絵画を東側壁面と西側壁面それぞれに配置。リビングと趣味コーナーにそれぞれ1鉢ずつ観葉植物を置く。
●南側開口部には家具とのカラーコーディネートを考慮したウィンドゥトリートメントを設置する。また、出入りについても考慮する。
●室内の床はフローリング(幅150、ライトオーク)、壁面と天井の仕上げはビニルクロス(アイボリー色)。
●趣味コーナーと、ダイニングコーナー及びリビングコーナーを視覚的に分けるため適切なユニット式収納家具を配置する。
試験を終えて
与えられた条件を時間内に迅速かつ正確に対応することが求められる試験であり、減点方式のため、完成はしたものの上記の条件に沿った作図が仕上げられたのかというとまったく自信はありません。
もし今回の試験も不合格であったら、それは自分の力不足にほかありません。2月中旬の合否発表までは結果を静かに待ちたいと思います。最後まで、私の資格試験挑戦のブログをお読みいただきありがとうございました。
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