不動産の業界用語で「契約」「引渡し」「資料」とはどんな意味? | 仲介手数料無料のREDS

皆様お世話になっております。

不動産流通システム【REDS】エージェント、宅建士の大石純也と申します。

お客様と話しているとき、たまにふと、不動産の業界用語が口をついて出てしまい、ヒヤッとします。最近は業界用語を知っている方もいらっしゃるのですが、難しい言葉や似たような意味の言葉もあるので改めてご説明します。

不動産用語

(画像はイメージです)

「契約」とは「不動産売買契約」の意味

基本的に契約といえば、<不動産売買契約>のことを指します。

他にも銀行と住宅ローンの契約をする<金銭消費貸借契約>やハウスメーカーと建物の契約をする<請負契約>などがありますが、マンションや土地、土地付き戸建てを購入する際は一般的に契約と呼ばれることが多いです。

金銭消費貸借契約は略して「金消」とよく言われます。

お申込みと契約を一緒くたにされる方がいらっしゃいますが、これも明確に違います。お申込みは意思表示的な意味合いで、法的拘束力はありません。

お申込みが通り、売主買主が合意してその次にようやく契約となります。買付(かいつけ)とも言われますが申込書と考えていただいて大丈夫です。

契約はもちろん法的拘束力があり、契約以降の自己都合の解約に関しては違約金が課されます。たまに最後のお引渡しのことを本契約、というような言い方をされる方もいらっしゃいます。間違ってはいないかもしれませんが、業界的にはあまり言わない使いまわしです。

「決済」と「引渡し」は同じ意味ではない

上記で引渡しと言いましたが、これも少し勘違いされやすい部分です。引渡しは読んで字のごとく、契約対象物の引渡しを受けるのですが、では決済との違いは?

同日に行われることがほとんどなのでほぼイコールと言ってもいいのですが、厳密には違います。

「決済」の意味は不動産取引における「お金のやり取り」を完了させることです。買主が売主に代金を支払い、関連する諸費用を清算します。

具体的な内容として、以下の4つが行われます。

  • 売買代金の支払い:残代金(頭金を除く金額)を売主に支払う。
  • 住宅ローンの実行:銀行から融資が実行され、売主に送金される。
  • 諸費用の精算:固定資産税や管理費の日割り分など、細かい費用の調整を行う。
  • 抵当権の抹消:売主が物件に設定している抵当権があれば、この時点で抹消手続きが行われる。

一方、「引渡し」の意味は不動産の「物理的な引渡し」と「所有権の移転」を行うことです。

具体的な内容として、行われるのは以下の2つです。

  • 鍵の受け渡し:買主が物件の鍵を正式に受け取る。
  • 物件の状態確認:引き渡す前に、売買契約時に約束したとおりの状態になっているか確認する。

当たり前ですが、お金を払ったのち、その対価として不動産の引渡しを受けます。

このタイミングがずれる事例としては、売主様が居住中の状態で売却をして引っ越しの猶予をいただいているパターンで、所有権は決済の日に移転するが、実際の引っ越しは後になりお金の受け渡しと鍵の受け渡しのタイミングがずれる場合です。

こちらを行うためには契約時に書面にその内容を記載する必要がありますので、ご注意ください。

「資料」とは販売図面のこと

資料というのも当然いろいろです。

お問い合わせで「資料をください」と言われ、「具体的になんの資料だろう?」と新人の頃に思った記憶があります。

資料、と言われて最初に出てくるのは、よくA4用紙に価格などの物件情報の記載がある、販売用資料(販売図面)になります。

スーモや当社のHPからお問い合わせいただいた際はとりあえずこの販売用資料を送るのが一般的です。たまに販売用資料のことを<マイソク>と呼ばれることもありますが、これは完全に業界用語で一般の方には伝わらないかと思います。意味としては販売用資料=マイソクで大丈夫です。

語源としては、「毎日速報センター」という販売用資料を作っていた会社がありそれを略称して<マイソク>と呼ばれるようになりました。資料は他にもあり、管理状況がわかるもの、修繕履歴、測量図、周辺環境……挙げるとたくさんあります。

確認したい資料がありましたら前もって言っていただければ、準備いたしますので遠慮なくお申し付けください。

片手・両手・囲い込み

ここからは当社のコンセプトでもある、片手仲介・両手仲介の内容です。

買主様・売主様の両方から手数料をもらう両手仲介、仲介業者が最ももうかるパターンなので、ほとんどの不動産業者はこれを目指して営業しています。

高く売りたい売主様と安く買いたい買主様を同じところで仲介しているので、何か交渉事が起きたときにどちらかに偏った営業になってしまうことが多いです。

例えばですが、裁判で双方の弁護士が同じ人なんてことはありえないでしょう。ただ、不動産業界では往々として行われていることになります。当社はこの業界に風穴を開ける、両手仲介をしない稀有な不動産会社です。お客様の利益のためだけに動きます。

また囲い込みというのは、その両手仲介をする不動産会社の最たる例です。売却物件を預かっても、他の不動産会社に紹介せずに自社のお客様だけに紹介し、売主様と買主様の双方から手数料をもらうやり方です。こちらも業界で横行しているものになります。

最後に

いかがでしたでしょうか?

もちろんこのほかにも業界用語はたくさんあります。紛らわしかったり、話に出てきやすかったりするものをピックアップしてお話しさせていただきました。

不動産売買のことは不動産流通システム【REDS】にお任せください!

 

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