池上本門寺の門前町として発展した池上駅周辺の不動産と住環境 | 仲介手数料無料のREDS

こんにちは。不動産売買の仲介手数料が【割引・最大無料】のREDSエージェント、宅建士の穂坂一也(ほさか かずや)です。今回は大田区の蒲田駅から品川区の五反田駅までの住宅街を走る東急池上線の『池上』駅周辺の歴史と周辺環境について解説していきます。

池上駅

(写真はイメージです)

『池上』駅のランドマーク、池上本門寺について

東急池上線『池上』駅周辺について語るなら、まず池上本門寺についてから始めないといけません。

池上駅から徒歩10分弱のところにある日蓮宗長栄山本門寺(通称池上本門寺)は、日蓮宗の祖、日蓮上人が亡くなった地である池上に13世紀後半に創建され、約700年の歴史のあるお寺です。池上周辺は池上本門寺を中心として古くより門前町として発展してきました。

江戸時代以降、日蓮上人の命日にちなんで10月に行われる「お会式(おえしき)」は多くの人を集めました。東海道線の新橋駅~横浜駅間が開通した4年後の1876(明治9)年に大森駅が開業すると、「お会式」の日には大森駅まで多数の臨時列車が運転され、それでも運びきれず品川から歩く人も大勢いたそうです。

現在でも特に10月のお会式の期間や、春に境内で咲き誇る桜の季節などは大変なにぎわいです。最近はパワースポットとしても人気があるそうです。

池上駅の歴史

東急池上線『池上』駅は、前述の池上本門寺への参詣客輸送を目的として当時の池上電気鉄道によって1922(大正11)年に開業した蒲田駅~池上駅間の終着駅として開業した歴史ある駅です。

池上線はその翌年以降、順次沿線を開業させ、1928年に現在の東急池上線全線である蒲田駅~五反田駅間が全線開業。その後、池上電気鉄道は目黒蒲田電鉄(現在の東急電鉄)に吸収合併され現在に至ります。

池上駅の駅舎は木造平屋建ての歴史のある木造駅舎でしたが、2017年に駅舎改修工事が始まり、2020年に新駅舎が運用開始、2021年に地上5階建の駅ビル『エトモ池上』が開業しています。駅ビルにはスーパーなどの商業施設の他、区立図書館、池上総合病院付属クリニックが入居しています。

ちなみに東急池上線は3両編成、ワンマン運転、その他の路線とは直通運転をしていないこともあり、のどかな雰囲気のある路線です。

池上駅周辺の住環境、街並み

駅名にもなっている地名の大田区池上は、本門寺と池上駅を中心とした落ち着いた住宅街です。

北側には池上通りを渡ると本門寺や本門寺公園、池上梅園などの歴史的なスポットが集まっています。南側はすぐに戸建住宅の建ち並ぶ住宅街になります。

池上駅前の商業地域、および駅前を東西に走る通称池上通り沿いの立地では高い建築物が建築できますが、それ以外の地域は平たんな地勢の住宅街が広がっています。

池上地区の耕地整理事業

池上地区とその周辺地域は耕地整理が行われてできた街並みになっています。

耕地整理事業とは、農地の生産性を高めるために、分散した耕地を交換したり、区画整理をしたり、道路や用水路、排水路などの整備を行う事業です。池上地区を含む周辺の地域は明治時代末期から大正時代にかけて耕地整理が行われた地域で、時代は流れて農地が宅地になり、現在は区画の整った街並みが形成されています。

特に池上駅の主に南側に位置する池上6~8丁目は碁盤の目状に比較的道幅の広い道路が整備され、区画の整った住宅街となっています。

耕地整理事業、土地区画整理事業とは

話がそれますが、耕地整理事業についてもう少し解説します。耕地整理法(昭和24年廃止)に基づいて行われ、土地所有者を組合員とする耕地整理組合が事業主体となり行う農地の整備です。

現在では街の整備事業として、土地区画整理法に基づく土地区画整理事業により宅地の整備、街づくりが実施されています。都市計画区域内の土地で、公共施設(道路等)の整備や宅地の利用増進を図ることを目的とし、街を面で整備する方法です。既存のコミュニティを生かしたまま、宅地と道路・公園などが同時に整備されます。

土地区画整理事業の仕組み

前述の土地区画整理事業の仕組みについて簡単に解説します。

公共施設が不十分な区域では、地権者からその権利に応じて少しずつ土地を提供してもらい(減歩)、この土地を道路・公園などの公共用地が増える分に充てるほか、その一部を売却し事業資金の一部に充てる事業制度(公共用地が増える分に充てるのが公共減歩、事業資金に充てるのが保留地減歩)があります。

事業資金は、保留地処分金のほか、公共側から支出される都市計画道路や公共施設の整備費(用地費分を含む)に相当する資金から構成されます。これらの資金を財源に、公共施設の工事、宅地の整地、家屋の移転補償が行われます。

地権者においては、土地区画整理事業後の宅地の面積は従前に比べ小さくなるものの、都市計画道路や公園等の公共施設が整備され、土地の区画が整うことにより、利用価値の高い宅地が得られるのです。

池上周辺の地形

池上地区周辺の地形は、池上通りの少し北側を境に、北側の台地と南側の低地に区分されます。

北側は武蔵野台地と呼ばれる比較的海抜高度が高い台地とその台地を流れる中小河川が削って形成された低地が広がっており、場所によっては土砂災害リスクのある地域特性といえます。

池上地区を含む池上通りの南側から東京湾に向けての地域は標高の低い平たんな街並みとなっており、場所によっては水害リスクがある地域特性といえます。

最後に

不動産流通システムREDSでは、お客様にざっくばらんにご要望をお聞かせいただきました上で、客観的にざっくばらんに不動産の長所短所、メリットデメリットのご説明・ご提案をいたします。

都心へのアクセスが便利な立地と、落ち着いた戸建住宅街が立ち並ぶ住環境を併せ持ち、歴史ある門前町の雰囲気漂う『池上』駅周辺エリアで住まいをお探しの方、住まいのご売却をご検討の方は、ぜひ不動産流通システムREDSまでお問い合わせ、ご相談ください。

 

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