個人間売買用の中古住宅の瑕疵担保保険は、これまで、保険契約の申込みをしてから、住宅診断を受ける必要がありました。
これが今度から、住宅診断を受けてからでも、瑕疵担保保険に入れる事になりました。 この制度で、中古住宅の瑕疵担保保険はとても使い勝手が良くなりました。
ちょっと聞くと、大した違いも無い様に思うかも知れません。 でもこれ、かなり違うんです。
というのも、これまでは瑕疵担保保険契約を結んでから、住宅診断を受けて、住宅の状態に問題が無ければ、保険に加入、仮に問題があれば、問題個所の修繕・修理をしてから、再検査をして、保険契約という流れでした。
この場合には、最初から、「保険料+住宅診断費」の約18?25万円程度の費用が必要でした。 そして、問題個所の修繕等に多額の費用が必要な為に瑕疵保険の加入を辞める場合にも、最初に払ったお金は返金されませんでした。
これが、とりあえず住宅診断を受けて、修繕の必要性とその費用が確定してからでも瑕疵保険に加入するか否かを決められる様になります。
つまり、最初に支払うコストは住宅診断費用(6?12万円程度)だけで済む様になり、住宅診断の結果を受けてから、どうするか決められるので、消費者の初期負担と自由度がグッと広がります。
きっと、住宅診断の後で瑕疵担保保険に加入できる様になったことで、瑕疵担保保険はもっと広がって行くと思います。
中古住宅の瑕疵担保保険は、中古住宅の購入者には安心感を与え、売却に際しては、妥当な価格が形成されるという本当に良い制度ですので、この制度の広がりを願うばかりです。
(※ 上記の費用は、一般的な戸建、マンションの場合の概算の費用です。瑕疵担保保険の保険料、住宅診断費用等は、物件や保険内容、保険会社、検査会社により異なりますので、ご自身で事前にご確認ください)
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個人間売買用の既存住宅売買瑕疵保険(中古住宅瑕疵保険)について、このほど手続きの一部が改定された。インスペクション(建物診断・検査)を実施した後に、保険に申し込むことができるようになった。8月末に国土交通省で開かれた、「第2回住宅瑕疵担保履行制度のあり方に関する検討委員会」での議論を踏まえたもの。
個人間売買用の中古瑕疵保険に加入する際は、保険を申し込んだ後に現況検査を受け、適合であれば保険証券が発行されるのが従来の流れ。改定後はこれに加えて、保険の申し込み前に実施したインスペクションを、保険加入に必要な現況検査として活用する方法が可能になった。インスペクションは保険の検査基準を満たすこと、性能評価機関または建築士事務所の既存住宅現況検査技術者が行うことが条件。
保険法人5社のうちハウスジーメン(東京都港区)と住宅保証機構(東京都港区)が商品改定を申請、9月18日付で認可を受けた。このほかの3社も、順次申請するとみられる。
(9/22 住宅新報)
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