こんにちは。
不動産売買の仲介手数料が【無料・割引】の【REDS】の小野田です。
本日の午後3時に東証1部のTATERU(証券コード1435)が金融機関へ提出する顧客の融資資料の改ざんについて、発表を行いました。
他人の預金通帳の写しを顧客のものとしたり、顧客の預金残高を書き換えて残高が多くあるように装うなどした、融資資料の 改ざんが350件見つかったとのことです。
「かぼちゃの馬車」と同様の手口です。
(本件では銀行の方は改ざんの事実は知らずに騙されていて、「かぼちゃの馬車」の場合には、スルガ銀行も改ざんを認識していた様なので、その点は異なりますが)
「かぼちゃの馬車」のスルガ銀行の問題が起こって以降、投資用不動産については銀行の融資姿勢が慎重になりました。
「アパートローン」等の投資用不動産の融資については、購入者に自己資金を2~3割求める等、融資条件が厳しくなっていることから、
現状、アパートやワンルームマンションなどの投資用不動産の買い手が減少し、需給悪化の影響で投資用不動産の売買市場の動きは悪くなり、取引利回りも悪化している状況です。
また、この先の市場環境としては、
・消費税増税
・金利の上昇が予想されること
・日本人の人口減少 と、
(個人的な意見ですが)投資用不動産に明るい材料は、ほぼ見当たらない状況と思われます。
このような状況下で、もしこれから今回の様な融資資料の 改ざん等の不正が発覚した場合には、
銀行の融資姿勢が更に慎重になり、投資用不動産の売買市場の需給悪化に拍車をかける事になるのではないか、
そしてその可能性は決して低くはないのではないかと、当方は考えております。
なぜなら、「TATERU」は 東証1部に上場している、正社員の従業員数500名以上の大企業です。
東証1部上場の企業ですらこの状況なのですから、コンプライアンスが働き難い中小の不動産会社で同じような不正が行われていて、今後、同様の問題が発覚する可能性は十分にあるのではないかと考えられるからです。
(ニュースにもならない位の規模が小さな会社ならば、影響も出ないかも知れませんが)
こんな心配は杞憂で終わればそれが一番ですが…
では、また。
(※ もちろん弊社では、この様な事は一切行っておりません)
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