皆様こんにちは。不動産流通システムの渡部です。
TVやWEBで【首都圏マンション価格 バブル期越え 平均8360万円】というニュースが流れていますね。
(首都圏マンション価格、過去最高1月、平均8360万円)
(マンション価格8360万円 バブル期上回り、過去最高―1月首都圏)
新築マンションの価格の1戸あたりの平均価格ということですが、驚きの価格ですね。
23区では1億500万円を超えているとか。。。
「いったい誰が買えるのか」というところまで上がってしまった感じでしょうか。
私は普段マンションは中古物件を取り扱いますがやはり価格の上昇には驚きます。
ただ新築の上がり方はそれ以上なんですね。
【バブル期越え】ということは本当に凄いことだと思います。
ただ、このニュースからはそこはかとない「違和感」を感じます。
あの「バブル」を本当に超えているの?という疑問が少々。。
私は年齢は40代、バブルの絶頂期は小学校から中学校という世代でリアルタイムで経験はしていません。
ただバブル期に新築された物件も取り扱うことはあり、新築時の価格表等を見ると【衝撃】を受けることがあります。
「信じられない・・・この価格・・・誰が買ったんだ・・・」
一時期必要があって郊外の物件の価格の推移を調べたことがありましたが、「場所によっては最盛期(バブル期)からだいたい1/4くらいに下がっているんだな」という感想でした。
あの「バブル期」を超えるとなればこれは凄いことです!
ただ、たしかに値上がりは実感するけれども、バブル期の物件の新築価格ほど「クレイジー」な印象はまだない。
というのが本音ですが皆様はどうでしょうか?
例えばこれは平成元年(1989年)に都下の23区外のエリアで分譲されたワンルームマンションの新築時の価格表です(当該マンションの「名誉」(?)のためにマンション名は伏せます)。
少し見にくくて申し訳ございませんが、専有面積は約17㎡~21㎡くらい、価格は3500万円~4500万円くらい、最多価格帯は4000万円前後というところでしょうか。
知り合いから売却の依頼を受けて数年前に当時500万円台で取引しました。1/7程度まで下がっていましたね。
この表によると、最も安い3500万円(17.87㎡)のお部屋で坪単価647万円(!)、最も高い4520万円のお部屋(21.14㎡)で坪単価706万円(!!)となっています。現在だと港区の人気エリアの価格設定でしょうか・・・
ワンルームマンションは単価が割高になりがちです。
それにしても・・・あり得ない・・・23区外なのに・・・
なんという浪漫的な価格設定・・・
私の中での「バブル期」というのはこういう価格設定なんですよね。
この物件が特に割高だったわけではないはずで信じられないような価格の例はたくさんある時代です。
本当にこの時代を超えたんでしょうかね?
【新築マンション価格】とはどういう統計なのか、なんとなく現場の感覚とはかけ離れているような。。
いや、現在が十分高いのは実感しているんですけどね。
もっと凄かったのが【バブル期】だったと思うんですが。。。
よくこうした価格のニュースは目にしますので時間があるときでもこの違和感の原因を突き止めるべく調べてみたいと思います。
いずれにせよ数年前に比べて新築も中古も価格が上昇しているのは間違いありません。
先は読めませんが、もう一段値上がりすると見ている人もいますので、「更新」情報にも注意したいと思います。
それではまた。
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