菅野です。
日本テレビ「ZIP!」より取材いただき、その模様が3月19日に放送されました。
ディレクターさんが、先日私の書いたブログを見ていただいたそうで、コロナショックの不動産関係に対する影響についていろいろとお話させていただきました。
その中で、実際に番組内で使われたのは住設機器の発注停止・納入延期による物件引渡の遅延についての部分でした。
例年、この時期は引っ越しに伴う購入、売却の案件が多く、時期の決まった急ぎの購入案件もあります。
今年に限っては、新型コロナウイルスの影響で、企業の転勤異動そのものが減っているようですが、それでもこの時期に引っ越ししないといけない方には、
「状態の良い中古物件」
をお勧めしています。(これにはリフォーム済みのものも含みます。)
理由としては
1、現物を見ることができる。
2、すぐ住める。
3、新築物件に比べると、価格下落のリスクが低い。
ということが挙げられます。
1、現物を見ることができる。
未完成物件の購入で往々にしてあるのは、事前に思い描いていたものと完成品が違っているということです。
これは一つの例ですが、以前、私が所有物件を売却させていただいた方から、せっかく購入契約した新築マンションを解約したという話を聞きました。
もともと、契約したお部屋は南向きではあったものの、あまり陽当りの宜しくない位置だったらしいのですが、完成直前に販売会社から仕様変更の連絡があり、経緯は不明ながらリビングの窓の上の梁が太くなったそうで、結果的に梁が下がり、かつ張り出す形になってしまったそうです。
お客様がお住まいになり、私が売った物件は天井近くまで窓のある、採光に優れたお部屋でしたので、許せない仕様変更だったそうです。
その頃は、新築マンションの値上がりが見込める時期でしたので、私はお客様に「一度買って、気に入らなければ売る方向でも損はしませんよ」というアドバイスをいたしましたが、お客様には分譲会社が不誠実だと感じられたらしく、すったもんだの挙句、解約されたとのことでした。
現物を見ることができれば、このようなこともありません。
また、現物があれば検討者が自分で見るだけでなく、ホームインスペクション(住宅診断)などで物件のチェックをすることも可能です。
2、すぐ住める。
状態の良い中古物件は、簡易なリフォームやハウスクリーニング等を施すことで、すぐに住めます。
リフォーム済み物件ならもちろん、それも不要です。
傷みの大きい物件は、自分の好みの仕様へと大がかりなリフォームを希望されている方には向きますが、工事の滞っている今はあまりお勧めしません。
3、新築物件に比べると、価格下落のリスクが低い。
コロナショックで不動産価格の値下がりリスクが高まる今は、価格相場が天井に達した新築マンションを購入することはプラスはなくリスクでしかありません。
もちろん、中古物件も値上がりはしていますが、それなりに年を経たマンションは減価償却され、ある程度、値段がこなれています。
不動産の価格は、景気を無視すると一般的には、経年の反比例に近い値のカーブになるとされています。
すなわち、新築時が最も高く、そこから急角度に価格が落ちていき、一定期間を過ぎると値下がり率が緩やかになっていきます。
急角度に価格が落ちる新築物件よりも、一定期間たった中古物件のほうが値下がりカーブが緩やかになっているので、リスクが低くなります。
混乱の経済状況下で、私たちは出来る限りのリスク回避をしていきたいところです。
こういう時代だからこそ、変化しにくい「資産価値」がどのようなものであるかを、お客様もご一緒にお考えのうえ、ご購入いただけたらと思います。
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