JISとJASマークの違いとは? 住宅選びであるか確認したいマークを解説 | 仲介手数料無料のREDS

こんにちは。REDSリフォーム、工事課事務を担当しております宅建士の水谷です。

住宅に関わる建材については主に、JISマークが付くものとJASマークが付くものが知られています。

JISマークとJASマークは、それぞれ日本産業規格(Japanese Industrial Standards)と日本農林規格(Japanese Agricultural Standards)の略称で、製品の品質や性能を示すために用いられます。

板状に加工した木材を貼り合わせた合板などはJIS規格、木材を細かく粉砕加工して成型固形化したパーティクルボードや繊維板などはJAS規格と、加工の内容により規格が分かれます。それぞれに規格・基準があることで、安定した品質の建築材料を使い、品質の高い家が建てられるということですね。

今回のブログは、コンクリートやガラス、木材など住宅建材に使われる材料の品質表示についてお話いたします。

マークを確認

【JIS:Japanese Industrial Standards】日本産業規格とは

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JIS(日本産業規格)とは、我が国の産業標準化の促進を目的とする産業標準化法(昭和24年法律第185号)に基づき制定された国家規格です。JISが法令の技術基準などに引用される場合には、その法令などにおいて強制力を持つことになります。

※令和元年7月1日の法改正によって工業標準化法から産業標準化法へと名称が変更になりました。
※規格総数:1万944規格(令和5年3月末現在)

JISマークが付く建材としては、コンクリートやモルタルの原料となる骨格、窓ガラス、構造に使われるボードや下地材、屋根材やエクステリア材、断熱材などさまざまな建築材料が対象です。

【JAS:Japanese Agricultural Standards】日本農林規格とは

日本農林規格(JAS)とは、農林物資の品質保証の規格であり、農林水産省が制定しています。JASは、飲食料品、油脂、農産物、林産物、畜産物、水産物などの品目に対して、品位、成分、生産工程、流通工程、取扱方法、試験方法などを定めています。JASマークが付いている製品は、認証機関から認証を受けた事業者だけが表示することができます。

JASマークが付く建材は下記のものになります。

1.製材(JAS 1083)
2.枠組壁工法構造用製材及び枠組壁工法構造用たて継ぎ材(JAS 0600)
3.集成材(JAS 1152)
4.直交集成板(JAS 3079)
5.単板積層材(JAS 0701)
6.構造用パネル(JAS 0360)
7.合板
8.フローリング(JAS 1073)
9.接着重ね材(JAS 0006)
10.接着合せ材(JAS 0007)
11.接着たて継ぎ材(JAS 0015)
12.木質ペレット燃料(JAS 0030)
13.畳表(JAS 1017)

JISやJAS以外の住宅選びの目安になる表示

JISマークやJASマークが付いた製品は、認証機関から認証を受けた事業者だけが表示することができます。このほかにも、健康や環境に配慮した住宅選びの目安になる表示(ラベル・マーク)がありますので紹介いたします。

住宅部材:BLマーク

「BLマーク」とは、(財)ベターリビングが、優良住宅部品認定制度に基づき機能・耐久性・施工性などの点で優良と認定された住宅部品に付けられる証紙です。

認定基準は、(1)機能に優れ、快適な居住環境を提供できるもの(2)安全性が優れたもの(3)耐久性、維持性が優れたもの(4)適切な施工が担保されたもの(5)確実な供給・品質保証および維持管理サービスが提供できるもの――の5つ。認定された部品には、製品や施工に起因する事故に備えて、瑕疵保証と損害賠償の両面から保険が付けられています。

断熱材:EIマーク

「EIマーク」とは、「Excellent Insulation(優れた断熱性能)」の略称で、一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会が認証する「優良断熱材認証制度」において、優良な断熱材に対して表示される性能表示マークです。

このマークは、製品の熱性能をわかりやすく表示するために使用されます。製造販売する事業者が認証された製品に性能表示マークを表示し、その中で熱性能を熱抵抗値(R値)で表現するため、消費者が同じ尺度で異なる種類や事業者の断熱材の性能を比較できます。EIマークは、省エネルギー基準で必要となった一次エネルギー消費量の計算にも利用しやすいものとなっています。

住宅性能評価

住宅性能評価とは、住宅品質確保法に基づき、登録住宅性能評価機関が日本住宅性能表示基準および評価方法基準により客観的に住宅の性能を評価するものです。性能評価は10分野32項目にわたり、評価を受けると住宅の性能が等級や数値でわかりやすく表示されます。設計段階で評価を行う「設計住宅性能評価書」と建設段階で評価を行う「建設住宅性能評価書」の2種類があります。

既存住宅性能評価

既存住宅性能評価とは、中古住宅を対象とした性能表示制度です。現況検査では、外壁などに生じている「ひび割れ」や床の「傾き」、壁や天井の「漏水のあと」などについて検査を行っています。劣化状況を容易に把握しやすいように、検査結果に基づいた総合的な判定も行っています。住宅の現況や性能がわかるので、中古住宅を売買するときや、修繕・維持管理に役立ちます。

CPマーク

CPマークとは「防犯性能の高い建物部品」に付けられるマークです。警察庁・国土交通省・経済産業省と民間関係団体で構成される「官民合同会議」で、現在の侵入犯罪の手口を踏まえ、建物部品の防犯性能試験を実施し、試験結果に基づき「侵入までに5分以上の時間を要する」など一定の防犯性能があると評価された建物部品が「防犯性能の高い建物部品目録」に掲載され、CPマークの使用が認められています。

CPマークは、「防犯」Crime Preventionの頭文字を図案化したものです。「侵入に5分以上かかれば7割の窃盗被疑者があきらめる」との調査結果に基づき官民合同会議が定めた防犯性能試験に合格したことを示すものですが、あらゆる状況で5分以上の侵入を防ぐ性能を保証するものではありません。

ここまでブログお読みいただきましてありがとうございました。

 

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