こんにちは。REDSリフォーム、宅建士の水谷純子です。今回はお部屋の窓周りの装飾、ウィンドウトリートメントについてお話いたします。
ウィンドウトリートメントとは?
ウィンドウトリートメントとは、窓辺の装飾や演出をするためのアイテムです。カーテン、ブラインド、シェード、スクリーンなどさまざまな種類があります。
採光、通風、換気、眺望の機能があり、それぞれの部屋の用途と密接にかかわりながら、インテリアを特徴づける重要な役割を持っています。その窓が本来持つべき機能を補い、不足している機能を付加する装備として、上記の種類があり、これらを機能的かつ装飾的に良好な状態になるようにコーディネートすることをウィンドウトリートメントといいます。
ウィンドウトリートメントの目的
ウィンドウトリートメントは窓の機能を充実させるために欠かせない要素であると同時に、快適な空間演出や生活環境の向上のためのものです。床・壁・照明などとの調和や相乗効果もあります。
ウィンドウトリートメントの目的を果たし効果を高めるためには、気候風土(温暖地や寒冷地)や立地条件(都市部やリゾート地)、季節や気象などの外部環境の違いをふまえ、窓の位置や大きさ、開閉方法、外部条件などを十分に検討したうえでのコーディネートが必要となります。
ウィンドウトリートメントの種類について
カーテン
カーテンは装飾性の自由度が高い一方で、さまざまな機能を併せ持っています。厚手から中厚手のカーテンを「ドレープカーテン」、薄手で透過性のあるものを「シアーカーテン」と呼びます。
厚手の布による「ドレープカーテン」は遮光性、吸音性、断熱性、遮蔽性などの機能を持ちます。
「シアーカーテン」は透明感を生かしたカーテンで、次のような種類があります。
●レース(ラッセル機で編まれたもので種類は多種多様)
●ボイル、オーガンジー(強撚糸を使った透明感のある生地)
●エンブロイダリー(刺繍を施した生地)
●ケースメント(ドレープとレースの中間的なざっくりとした素材)
●プリント(薄手の生地にプリントされている)
シアーカーテンは基本的にドレープの厚手生地とセットで使われることが多いです。日中はドレープを開けておき、シアーカーテンを閉めておくことで、採光をしつつ、外から見えにくいようにすることができます。
ローマンシェード
ローマンシェードは、ファブリックを仕立てたシェード(幕体)を、メカ(昇降器具)を利用して上下に開閉させるものです。ファブリックの特性や風合い、柔らかさを生かして、多彩なスタイルが楽しめます。
生地の軽いものはマジックテープでバーに取り付けるなど着脱が簡単なものもあります。シェードの生地はカーテンと同じ生地を使用しているので品質表示マークに従って洗濯も可能です。最近では、1基のメカでドレープ地とレース地の両方の設置、操作できるダブルタイプが使い勝手がよく人気です。
ローマンシェードの種類は以下のようなものがあります。
●プレーン(シェードを下げた時にはとフラットな平面で上げると規則正しく畳まれていくシンプルなスタイル)
●シャープ(横方向に一定の間隔ごとにバーが組み込まれ折りたたむと規則性のラインが出るのが特徴)
●バルーン(引き上げると裾が風船状になり腰窓や出窓の演出に適する)
●オーストリアン(シェードの全体にウェーブをつけ開閉せず下した状態で使用。レストランやホテル、劇場やロビーなどで見られる)
●ムース(中央部分をひもで絞りエレガントな形状を出す。縦長の窓、小窓に適する)
●ピーコック(引き上げたときにクジャクの羽のように半円の形で開く)
●プレーリー(シェードを上げると細かな波のような起伏と下部にフリルがつく)
ブラインド
ブラインドは、横長の羽根(スラット)を上下に開閉するアルミ製スラットの「ベネシャンブラインド」と縦型の幅広の羽(ルーバー)に開閉、角度調整機能をもちオフィスビルなので多用される「バーチカルブラインド」があります。最近ではバーチカルブラインド(縦型)も開放感に優れるため住宅にも普及し始めています。
遮蔽や遮熱、調光機能に優れ、カラーバリエーションも豊富で天然素材の質感や重厚感を持つ木製のスラット(横長の羽根)が組まれた「ウッドブラインド」も根強い人気があります。
スクリーン
スクリーンで最もよく見かけるのはロールスクリーンですが、ほかにもいろいろな種類が存在します。
●ロールスクリーン
布製のスクリーンを巻き取って昇降させるもので、スクリーンが平面でシンプルなデザインと色柄や素材感を楽しむことができます。スクリーンの生地はポリエステル製、綿、麻、グラスファイバー製のものまであり、ロールスクリーンの中には、プロジェクター投影ができるものもあります。操作方法にはスプリング式、チェーン式、コード式、電動式があり、窓の大きさによって適切なものを選ぶとよいでしょう。スプリング式なら小窓、腰窓、チェーン式ならテラスや掃き出し窓、大型窓にはコード式がおすすめです。
●プリーツスクリーン
スクリーンをジグザグにたたんだもの。プリーツの幅は25㎜が主流で、二段構造のプリーツスクリーンは上部と下部に透けるスクリーンと透けないスクリーンに分かれているため、視線も遮りつつ採光も得ることが可能。素材は不織布の和紙のような風合いを持つものが多く主に和室などに設置されています。
●パネルスクリーン
布地をレールに吊り、スライドさせて左右に開閉するもので間仕切りとして使われます。
●ハニカムスクリーン
プリーツスクリーンを二重構造にして断面がハニカム(ハチの巣)構造になっています。そのため、空気層を取り込み断熱効果が高くコード穴で光が漏れないという効果があります。
●簾(すだれ)
葦や竹などを横に糸でつなぎ合わせた日本古来のスクリーン機能をもったもので、遮光や間仕切りなどに利用します。
まとめ
このようにウィンドウトリートメントは、省エネ性能、自然光の調整や遮光、外からの視線のコントロール、室温の調整、そしてインテリアとしての装飾性など、多くの役割を担っています。また、ウィンドウトリートメントは部屋の雰囲気も決めますので、選ぶ際には好みも重視しましょう。
ウィンドウトリートメントの選定にもしお困りでしたら、私、REDSリフォームの水谷に何なりとお申し付けください。どうぞよろしくお願いいたします。
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