こんにちは、REDSリフォーム宅建士の水谷です。皆さん、今回は2024年3月29日より交付申請が始まった「住宅省エネ2024キャンペーン」についてお話します。
住宅省エネ2024キャンペーンの概要
「住宅省エネ2024キャンペーン」は、経済産業省、国土交通省、環境省の3省連携で実施。「2025年カーボンニュートラル」の実現に向け、家庭部門の省エネ強化を推進するため、住宅の断熱性の向上や高効率給湯器の導入など住宅の省エネ化を支援する4つの補助事業の総称です。
省エネにつながる家電や住宅設備の導入、窓リフォームなどをすることにより、国から補助金が交付される制度です。
カーボンニュートラルとは?
では、カーボンニュートラルとはなんでしょうか?
地球温暖化は現代社会が直面する最大の課題の一つであり、その主な原因は人間活動による二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出です。これに対する解決策の一つが、カーボンニュートラルという概念です。
人間活動によるCO2排出量と、それを吸収・削減する活動を等しくすることで、ネットのCO2排出量をゼロにすることを指します。これにより、地球温暖化の進行を抑制し、持続可能な社会を実現することが目指されています。
カーボンニュートラルが必要な理由
なぜカーボンニュートラルが必要なのでしょうか。その理由は主に以下の3点です。
1.気候変動の影響を抑制する:地球温暖化による気候変動は、自然環境だけでなく、人間社会にも深刻な影響を及ぼしています。洪水、干ばつ、熱波などの極端な気象は、農業や水資源、人々の生活に直接的な打撃を与えています。
2.持続可能な社会を実現する:カーボンニュートラルは、再生可能エネルギーの利用促進、エネルギー効率の向上、森林保全など、持続可能な社会を実現するための重要なステップです。
3.経済的な機会を創出する:カーボンニュートラルへの移行は、新たな産業や雇用の創出、エネルギーコストの削減など、経済的な機会をもたらします。
キャンペーンの目的と詳細
このキャンペーンは、家庭部門の省エネを強力に推進するため、住宅の断熱性の向上や高効率給湯器の導入等の住宅省エネ化を支援することを目指しています。
この中でも、特に子育てエコホーム支援事業と先進的窓リノベ事業についてご説明します。
子育てエコホーム支援事業
【子育てエコホーム支援事業】リフォームの場合、原則1戸あたり20万円ですが、子育て世帯・若者夫婦世帯の場合は上限30万円、しかも中古マンションなど既存住宅購入を伴う場合は最大60万円の支援があります。
対象要件は、高い省エネ性能を有する新築住宅の取得、開口部や躯体等の断熱及びエコ住宅設備設置等の省エネ改修です。対象となる方はエコホーム支援事業者と工事請負契約を締結しリフォームする住宅の所有者であること、受付期間はすでに始まっており、予算上限に達するまで(遅くとも2024年12月31日まで)。
対象となるリフォーム工事は以下の3つのうちのいずれかの工事が含まれていることが条件です。
- 開口部の断熱改修
- 外壁、屋根、天井または床の断熱改修
- エコ住宅設備の設置
そのうえで、「子育て対応改修」「開口部の防災性向上改修」「バリアフリー改修」「空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置」「リフォーム瑕疵保険等への加入」に対して補助金が出ます。
例外として『先進的窓リノベ0204事業』『給湯省エネ2024事業』または『賃貸集合給湯省エネ2024事業』において交付決定を受ける場合は、1~3に該当する工事を含んでいるものとします。
※注)申請する補助額の合計が5万円未満の場合は対象外となります。
先進的窓リノベ2024事業
【先進的窓リノベ2024事業】1戸につき最大200万円の支援があります。
対象要件は、断熱性能に優れた窓・ドアへの改修です。工事内容に応じて定額を補助します。
対象となる方は窓リノベ事業者と工事請負契約を締結し窓もしくはドアのリフォームをする住宅の所有者等であることで、受付期間はすでに始まっており、予算上限に達するまで(遅くとも2024年12月31日まで)。
※注)申請する補助額の合計が5万円未満の場合は対象外となります。
補助金の申請手続きや補助金還付の手続きは登録事業者である不動産流通システムにて行いますのでご安心ください。
以上、住宅省エネ2024キャンペーンについての概要をお伝えしました。このキャンペーンを利用して、よりお得に省エネな住まいを手に入れてみてはいかがでしょうか。
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