エコキュートやエネファームなど省エネ給湯器の特長と種類、もらえる補助金について解説 | 仲介手数料無料のREDS

こんにちは、REDSリフォーム宅建士の水谷純子です。

皆さん、今回は「省エネルギー型給湯機器の種類と特長」についてお話しします。

給湯器

省エネルギー型給湯器の特長

省エネルギー型給湯器は、従来型の給湯器よりも熱効率が高く、少ない燃料でたくさんのお湯を沸かすことができる高効率な給湯器です。その特長を2つ挙げてみます。

毎月の光熱費が安くなる

省エネ給湯器は熱効率が高く、従来型よりも少ない燃料でお湯を沸かすことができます。これにより、ガス代や灯油代、電気代などの光熱費を節約できます。特にお湯をたくさん使うご家庭では、高い節約効果が見込めます。

環境にも優しい

石油やガスなどを燃焼させる際に発生する二酸化炭素(CO2)の排出量を減らすことができます。地球温暖化の一因となる温室効果ガスのCO2を削減しながら、お湯を快適に利用できます。

省エネルギー型給湯器の種類

省エネ給湯器にはいくつかの種類があります。代表的な「エネファーム」「エコウィル」「エコジョーズ」「エコキュート」の4種類を紹介します。

エネファーム

エネファームは発電と給湯ができる家庭用燃料電池です。都市ガスやLPガスなどから水素を取り出し、空気中の酸類と化学反応させて発電を行い、その時の排熱を利用してお湯もつくるコージェネレーションシステム(1つのエネルギー源から、電気や熱など2つ以上のエネルギーを同時に取り出す仕組み)です。エネファームはエネルギーを直接電気エネルギーに変換するため発電効率が高く、CO2の排出も少ないのですが、初期導入コストが高いといえます。

エコウィル

エコウィルは都市ガスやLPガスを燃料とするガスエンジンで発電、その排熱を利用してお湯もつくるコージェネレーションシステムです。エネファームより初期導入コストが安いのですが、ガスエンジンを駆動させるため、振動や騒音が発生します。2017年に新規の販売が終了しているため、今後買い替える場合は、他の給湯器を検討しましょう。

エコジョーズ

エコジョーズは高効率のガス瞬間式給湯器です。従来捨てていた約200°Cの排気ガスの熱を二次熱換器で回収するコンデンシング技術を用いて沸かします。コンデンシングとは、排気ガス中の水蒸気を水に戻す(凝縮)こと。水蒸気が水になる際には凝縮熱(潜熱)を放出するため、その潜熱を回収することにより効率が高まるそうです。このことから、潜熱回収型ガス給湯器ともいわれます。

排気ガスが熱を奪われ結露して、排気ガス中の窒素酸化物がその凝縮水に溶け込んで強酸性水となります。この酸性凝縮水は中和器で中和されて、常時排出されるため、ドレン配管工事が必要になります。

エコキュート

エコキュートはヒートポンプの技術により、外気の熱をくみ上げて、お湯を沸かす給湯器です。冷媒には自然冷媒であるCO2を用い、原理的にはエアコンと同じです。ヒートポンプの特性上、寒冷地向きではなく、比較的温暖な地域に適しています。

冷凍サイクルは電気エネルギー1に対して2以上の空気熱を使用するので3倍以上の給湯エネルギーを得るそうです。また夜間電力を利用することでランニングコストが抑えられ、CO2の排出もないため、地球環境にやさしい給湯器といえます。

コージェネレーションシステムとは?

エネファームとエコウィルの仕組みにコージェネレーションシステムという言葉が出てきました。コージェネレーションシステム(Cogeneration system)は、熱源から電力と熱を生産し、供給する設備のことです。1つのエネルギー源から同時に電力と熱を生み出す仕組みで、省エネ効果が高いという特長を持っています。

コージェネレーションの特長

コージェネレーションの特長は主に以下の2点です。

  • 熱源から電力と熱を同時に生産:燃料を燃やして発電する際に発生する熱も回収し、工場や家庭などで冷暖房や給湯などに利用します。
  • 高いエネルギー効率:熱を廃棄せずに利用することで、発電だけの場合よりはるかに高いエネルギー効率を実現できます。

コージェネレーションの種類

コージェネレーションシステムは、さまざまな動力源を利用しています。主な種類は以下の3つです。

1.内燃焼機関を利用したコージェネレーション

  • ガスタービン
  • ガスエンジン
  • ディーゼルエンジン

2.燃料電池を利用したコージェネレーション

  • 家庭用燃料電池(エネファーム)
  • エコウィル

3.ボイラー&蒸気タービンを活用したコージェネレーション

  • 蒸気タービンで発電し、同時に蒸気をプロセス熱作業や給水加熱に再利用

コージェネレーションのメリット

  1. 省エネ・CO2削減対策に有効:高効率なエネルギー利用により、エネルギーの無駄を減らします。
  2. 非常時でも電源の供給が可能:コージェネレーションはバックアップ電源としても利用できます。
  3. 再生可能エネルギーの調整電源として:電力系統の安定性を向上させます。

コージェネレーションのデメリット

  1. 初期費用が高い:導入には一定の費用がかかります。
  2. バックアップのためのコスト:バックアップ電源の維持にもコストがかかります。
  3. 関連法規(消防法など)に則った届出が必要:導入には法的手続きが必要です。

省エネ給湯機器導入の補助金

省エネルギー型給湯器の導入には初期費用がかかりますが現在、給湯省エネ2024事業では補助対象期間内に一定の性能を満たす高効率給湯器を導入した場合、各機器導入に対し補助金を受け取ることができます。

●対象期間:着工期間は2023年11月2日以降、契約期間は着工日前となり交付申請受付期間は2024年3月29日~予算上限に達するまで(遅くとも2024年12月31日まで)。

●対象製品:ヒートポンプ給湯機(エコキュート)、電気ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯機(ハイブリッド給湯機)、家庭用燃料電池(エネファーム)。

●補助額:補助額は種類ごとに異なり、性能に応じて区分されます。例えば、ヒートポンプ給湯機の場合、基本額は8万円、ハイブリット給湯機は10万円。エネファームは18万円と導入する高効率給湯器に応じて定額補助金が受け取ることができます。

住宅省エネ補助金を活用して、省エネルギー型給湯器の導入を検討してはいかがでしょうか? 最後までお読みいただきありがとうございました。

 

Source

コメント

タイトルとURLをコピーしました