住宅ローンを組む際の関門、団体信用生命保険(団信)の審査をクリアするための方法 | 仲介手数料無料のREDS

皆様こんにちは。REDSエージェント、宅建士の成田育子です。

今回は住宅ローンで見落としがちなことについて記載したいと思います。物件を購入するにあたり、住宅ローンを組むお客様が9割。住宅ローンの事前審査を行い、承認されなければ、契約に至れません。

ここで、落とし穴が。それは団信(団体信用生命保険)です。

団信

住宅ローンと団体信用生命保険(団信)

住宅ローンと団体信用生命保険の関係を解説します。

  1. 団体信用生命保険の加入:住宅ローンを組む際、借り手(住宅購入者)が死亡した場合に備えて、金融機関が団体信用生命保険に加入することがあります。これにより、借り手が死亡した場合に保険金が支払われ、残された住宅ローンの残債をカバーすることができます。
  2. 保険料の負担:一部の金融機関では金利や融資条件に団体信用生命保険の加入を義務付けている場合があります。これにより、金融機関がリスクを抑えつつ、借り手に対する信用審査を緩和することができます。
  3. 保険内容:一般的に、団体信用生命保険は死亡による保険金支払いを主な内容としています。借り手が死亡した場合、その保険金が残された住宅ローンの返済に充てられ、家族や相続人の経済的負担を軽減します。
  4. 金融機関の規定:団体信用生命保険の加入が必須となるかどうかは、金融機関によって異なります。一部の金融機関では、借入者の年齢や借入額に応じて、団体信用生命保険の加入を推奨または義務付けています。

このように、住宅ローンと団体信用生命保険は、借り手や金融機関のリスク管理や、借り手の安全保障を目的として密接に関連しています。具体的な条件や内容は、金融機関の方針や契約内容によって異なるので、借り手は契約書や説明をよく確認することが重要です。

団信の審査は事前審査が通り、物件の契約後に住宅ローンの本審査に入るとき、本申し込みとともに健康告知書を提出すると開始されます。

健康に不安のある方はどうすればいいのか

この健康告知書は契約後に行うことがほとんどですので、ご自身の健康に不安がある方は前もって契約前に不動産エージェントに相談をすることをお勧めいたします。

私の経験ですが、何度か事前審査後、この告知書によって本審査が否決になったお客様がいました。逃げ道があり、どうにかお引き渡しすることはできました。

逃げ道とはこのご夫婦の場合、希望された住宅ローンがペアローンだったのです。どちらかが否決になるとペアローン自体も組めません。このお客様は健康な奥様、またはご主人様のどちらか単独名義でローンの組み直しができたのです。ただ、これはまれなケースです。

他の逃げ道としては、別の保険会社に申し込んでみるのがいいでしょう。団信の審査は金融機関ではなく、提供している保険会社が行います。一度審査が通らなくても、引受保険会社を変更すると審査に通過できる可能性があります。

実際銀行によって提携している保険会社が違うので、まれに、微妙な健康状態の場合は審査に通ることもあります。

ワイド団信という方法もある

健康状態に懸念がある場合のもうひとつの方法としては、ワイド団信がおすすめです。住宅ローンが組めない病気を抱えている場合や、健康状態に不安を感じるときに活用できます。

ワイド団信は通常の団信よりも条件が緩やかで、糖尿病、高血圧などの持病があっても加入できるプランです。一般団信で通過できない条件の人はワイド団信の利用を検討してみてください。

ただし、ワイド団信は一般団信よりも金利が高くなる点に注意しましょう。金融機関によって異なりますが、通常の金利に0.2〜0.3%程度上乗せされるケースが多くなっています。

病気は体だけではない

現在は心のご病気も多く、そうした方は診断書のご用意など、早めにエージェントに相談することをお勧めいたします。

事前審査を終え、売買契約を終えた後の本審査で心のご病気が発覚すると、契約上、住宅ローンの特約で白紙撤回されることがあります。

何度も申し上げますが、体や心の病気など少しでも不安材料があれば、購入の申し込みをする前に、まずは不動産会社担当者にご相談してください。

私は毎回お客様が住宅ローンを申し込む前に、恐れ多いのですが、私自身が体験した実例をご説明するとともに、必ず体や心の状況を聞くようにしています。お返事の内容によって、住宅ローンを進める銀行やプランが違ってくるからです。

フラット35なら団信なしでもOK

ご自身の健康状態が理由で団信に入れないことが最初からわかっている方や、「団信に入らなくてもよい」という方は、フラット35をご利用されるといいでしょう。

また、他の方法としては、健康状態が改善してから再度申し込む方法があります。現時点で審査に通らなくても、健康状態が改善して3年以内に指定された病気にかからなかった場合は審査に通る可能性があります。この場合、医師の診断書が必要な場合があります。

家を買うためには健康状態が重要であることがお分かりいただけましたでしょうか。会社で行った健康診断で、「要検査」と診断されても要注意です。ローンだけでなく団信の審査も通らない可能性があります。まずは自身の健康状態を改善してローン審査を進めることがおすすめです。

 

みなさまからのお問い合わせお待ちしております。

 

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