REDSエージェント、宅建士の木村です。
宅地建物取引士(以下、宅建士)は、不動産取引における専門家であり、幅広い業務を担当します。1つの事務所に5人に1人以上在籍する必要があり、足りなくなったら2週間以内に補充しなければならないという不動産会社にとってはマストな存在でもあります(REDSはエージェント全員が宅建士なので、そうしたルールとは無関係です)。
そんな宅建士は日々、具体的にどんな仕事をしているのかを、REDS不動産流通システムの木村が改めて説明いたします(今回は購入希望のお客様に対してのお仕事内容です)。
購入希望のお客様に行うサポートを順に解説
購入希望のお客様に対してさまざまな仕事を提供し、彼らが適切な不動産物件を見つけ、スムーズに取引を進められるようにサポートします。以下、宅建士が購入希望のお客様に対して行う主な仕事を順を追って紹介します。
1.物件のリサーチと選定
購入希望のお客様の要望や予算に合った不動産物件を見つけるために、市場で紹介可能な物件のリサーチを行います。地域、価格帯、広さ、間取り、設備、築年数、駅までの距離、駐車スペースの有無などの諸条件をお客様に念入りにヒアリングをして適切な物件候補を特定し、購入希望のお客様に提案します。
2.内見予約と内見
購入希望のお客様と一緒に希望物件の内見に行きます。売り物件の中には売主様が居住中の物件が多々ありますので、事前の予約、日程調整が不可欠です。例えばお客様が3物件の内見を希望された場合、効率よく回るために日時を調整するのも宅建士の仕事です。
3.物件の内部と外部の評価
物件の内部と外部を評価し、お客様に物件の状態や魅力を説明します。住宅の場合、部屋の間取りや設備、修繕が必要な場合の見積もりなどを提供します。土地の場合、地盤状態や土地利用の可能性についてアドバイスを提供します。いいところばかりではなく、悪いところも伝えてお客様に判断を任せる宅建士のほうが良心的であることはいうまでもありません。
4.市場動向の説明
その時点での不動産市場の状況やトレンドに関する情報をお客様に理解していただきます。地域ごとの価格傾向や需要供給バランス、将来の成長ポテンシャルなどについて説明します。ただし5年後とか10年後といった根拠のない個別物件の価格予想はいたしません。
5.契約条件の調整
購入希望のお客様が特定の物件に興味を持った場合、契約条件や価格交渉の支援を提供します。売主様との交渉において、適切な価格や契約条件で購入するためのアドバイスを提供し、最善の取引条件を実現します。
6.売買契約書・重要事項説明書の作成と説明
不動産取引に必要な契約書を作成し、お客様に説明します。売買契約書・重要事項説明書は取引条件や法的責任を定める重要な文書です。契約書の内容や法的な意味についてお客様にわかりやすく解説し、必要に応じて修正や調整を行います。また物件ごとに慎重に調査を進め作成します。
7.法的アドバイス
不動産取引における法的問題やリスクに関するアドバイスを提供します。例えば、土地利用規制や建築基準法、不動産登記に関する法的事項などについて説明します。お客様が法的な責任を理解し、購入に向けて適切な手続きを実施できるようにサポートします。
8.融資の手続き支援
お客様が不動産を購入するために融資(住宅ローン)を受ける必要がある場合、不動産会社は金融機関との連絡や融資手続きをサポートします。審査を通過するためのアドバイスをしたり、資金調達が難航するお客様にはさまざまな金融機関をご紹介したりして、ご希望に添えるように全力を尽くします。
9.物件の調査
物件の状態を確認するために、法務局や役所も回って物件を調査します。マンションの場合は管理会社を通じて最新の管理規約や重要事項の調査報告書を取得して、大規模修繕工事の履歴や予定、積立金に不足はないか、管理費や積立金の値上げ予定の有無、マンション全体での管理費や積立金滞納額を調べます。事件や事故、火災や自殺の事象はないかヒアリングも行います。
10.クロージング手続き
取引が最終的に成立し、売買契約を締結する際には、クロージング手続きのサポートに入ります。不動産の所有権の移転手続きや抵当権設定の登記手続きについてもサポートします。
11.購入後のサポート
不動産の購入後も、お客様に必要な情報やサポートを提供します。例えば、住宅ローンの返済計画や火災保険・地震保険の選定についてもアドバイスします。
まとめ
宅地建物取引士は、購入希望のお客様の不動産取引を円滑に進めるために、専門知識と経験を活用して支援します。また、購入希望のお客様のニーズや目標を理解し、最適な不動産取引戦略を提供する役割を果たします。宅建業法では1つの事務所には5人に1人の配置でよいとされていますが、REDSはエージェント全員が宅建士です。ぜひご相談ください。
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