住宅ローンを組むならほぼ必須の団体信用生命保険(団信)の保障内容やメリットを解説 | 仲介手数料無料のREDS

こんにちは。仲介手数料が必ず割引、最大無料の不動産流通システム、REDSエージェント、宅建士の片岡慎太郎と申します。

金融機関で住宅ローンを組むときは、団体信用生命保険(団信)に加入するのが一般的です。そもそも団体信用生命保険とはなんなのでしょうか。

団信

団体信用生命保険(団信)の仕組み

団体信用生命保険(団信)とは住宅ローンの契約者に万が一のことがあった際に、保険会社が住宅ローンの残債に相当する保険金で住宅ローンを完済するという仕組みの保険です。保険契約者は金融機関、被保険者は住宅ローン契約者となり、住宅ローンの契約者が死亡や高度障害状態となった場合に保険金が支払われます。

多くの金融機関では、住宅ローンの契約時に団信への加入が必須となります。加入に際しては生命保険会社が独自に審査をしているため、健康状態によっては団信に加入できず、住宅ローンの審査に落ちてしまうこともあります。

団信の保険料は、金融機関が負担するのが一般的です。しかし、多くの場合は住宅ローンの金利に団信の保険料相当額が上乗せされているため、間接的に契約者が保険料を負担しているともいえます。

団体信用生命保険(団信)の保障範囲

団信の保障範囲は金融機関や加入するプランによって異なりますが、一般的な団信では、契約者死亡または所定の高度障害状態に当てはまった場合に保険金が支払われます。

高度障害状態とは、生命保険会社が指定する以下のような状態を指します。

  1. 両眼の視力を全く永久に失ったもの
  2. 言語またはそしゃくの機能を全く永久に失ったもの
  3. 中枢神経系または精神に著しい障害を残し、終身常に介護を要するもの
  4. 胸腹部臓器に著しい障害を残し、終身常に介護を要するもの
  5. 両上肢とも、手関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
  6. 両下肢とも、足関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
  7. 1上肢を手関節以上で失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
  8. 1上肢の用を全く永久に失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったもの

団信に加入するメリット

団信に加入する最大のメリットは、住宅ローンの契約者に万が一のことが起こった際に、残された家族が返済を負う義務がなくなり、家族に経済的な負担をかけてしまう心配をせずに済むことです。

住宅ローンの残高に相当する生命保険に加入するのと同様の効果を得られるため、団信以外に加入する生命保険の保険料を抑えやすいという点も魅力です。

一般的な生命保険は、契約内容や金額に応じて一定額を所得から控除できますが、団信は生命保険料控除の対象外となるため、所得控除が受けられないことはデメリットかもしれません。

持病などで団信に加入できない場合は?

団信に加入する際は、契約者の健康状態の告知が必要です。健康状態に問題がある場合は、団信に加入できず、住宅ローンが組めない可能性もあります。団体生命保険の加入ができない場合、団信加入が必須ではない「フラット35」などの住宅ローンを利用するといいでしょう。

団信なしで住宅ローンを組むメリットは、適用金利よりも若干低く抑えられることです。そのため、返済期間が短かったり、借入金額が少なかったりする場合は、団信なしでの住宅ローンも選択肢に入るかもしれません。

ただし、団信なしで住宅ローンを組む場合は、返済期間中に契約者が死亡・高度障害状態となったとしても、その後の支払いは免除されないというデメリットがあります。団信に加入せずに万が一のリスクに備えるためには、別の生命保険や貯蓄などで準備しておくことが重要になります。

健康状態に不安がある場合は、金利が若干上がりますが、引き受け基準を緩和したワイド団信に加入するのもひとつの方法です。

最近では、各銀行も特約を付加することで、死亡や高度障害状態以外の病気なども保障できる3大疾病、8大疾病、全疾病保障など、保障が手厚い商品があります。将来を考えて選択するのもいいでしょう。

最後に

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