こんにちは。仲介手数料が必ず割引、最大無料の不動産流通システム、REDSエージェント、宅建士の片岡慎太郎と申します。
不動産の売買契約後に売主様が亡くなった場合について、私が実際に体験したお話をお伝えできればと思います。
(写真はイメージです)
裕福なご家庭どうしの売買契約が……
数年前のお話になりますが、私のお客様が城南エリアで中古戸建てを約1年間にわたって探していて、ようやく気に入った物件に出合い、契約することになりました。
買主様は、会社経営者で、お子様2人の4人家族。車2台が置けるスペースがあることが必須条件で、通学に便利な場所を探されておりました。
購入先の戸建てにお住まいの売主様は、40代のご夫婦とお子様の3人家族で、職業はお医者様と、誰もがうらやむような幸せそうなご家族構成でした。売却理由は住み替えで、次の購入先の新築マンションも決まっておりました。
無事に契約も終了して、引き渡し前の立会確認、決済を待つだけになりました。
引き渡し前確認を目前に、売主様側の仲介業者から「売主様が亡くなられた」との突然の報告。仲介業者は電話越しにいろいろ事情と経緯を話していましたが、頭が真っ白な状態で、買主様に何とお伝えしたらいいかを考えていて、話が頭に入ってこなかった記憶があります。
ご主人が亡くなった経緯とは
なぜ亡くなられたかの理由を聞くと、ご主人は夜にお酒を飲んで帰ってきて、玄関先で頭から転倒されたそうです。奥様が救急車を呼ぼうとしたそうですが、ご主人が「大げさなケガではない」と呼ぶのを制止したそうです。
職業がお医者様ということもあり、恥じらいがあったのかもしれません。そのままお休みになったとのことです。翌日の朝になり、返事がないので、奥様が救急車を呼び、病院で亡くなられたそうです。
売主様の仲介業者も契約解除はやむを得ないので、買主様に一応、確認してほしいと言われました。業者の話をそのまま、買主様にお伝えしたところ、電話越しですが、かなり驚かれておりました。
売買契約、その後の一部始終
売主様相続人の奥様は、事情が事情なので、解約でも構わないと言っており、買主様の判断を待つことしかできませんでした。
数日経過後、買主様から連絡があり、「一度、現地にて奥様から詳しく話を聞きたい」と申し入れがありました。
私は、亡くなられたご主人のことを掘り起こす複雑な気持ちもありましたが、後日、日程を調整してご説明いただくことになり、お伝えした事実に基づいてお話しいただきました。
買主様は、売主様の奥様と素直にお話ししていただいたこともあり、ご案内の際にも面識があるので、嘘をつくような人ではないとご判断して、そのまま、購入することを決めていただきました。
相続登記が発生したため、契約書上の引き渡し日には間に合わないので、引き渡し延期の合意書を締結していただき、後日、無事に引き渡しも完了しました。
事件性がなく相続人が少なかったことでスムーズに
引き渡しを終えてから数か月経過後、売主の仲介業者に聞いた話では、引き渡しまで気丈にしていた奥様でしたが、売主の義母から奥様に「ワザと救急車を呼ばなかったのではないか」など嫌味を言われて精神的に滅入っていたそうです。
死亡直後には、警察からの現場検証があり、事件性はないという判断で終わりましたが、さまざまな方面から詮索されて、大変だったとのことです。
相続人が奥様と娘様の2人しかいなかったこと、事件性がなかったことで、相続登記などがスムーズに行われ引き渡しまで行うことができました。
通常でも人が亡くなられた場合には、相続人同士で話し合い、登記に時間がかかります。また、権利関係が複雑だったり、相続人が複数の場合は、時間を要して、不動産の取引自体ができなかったりすることもあります。
最後に
通常の不動産取引では、あまり考えないことかと思いますが、不動産仲介業を行っていても遭遇するケースは、なかなかない出来事で、貴重な体験をさせていただいたのを今でも覚えております。このようなこともあることを頭の片隅に入れて日々、営業活動に励んでおります。
不動産流通システムREDSでは、「JR山手線の主要ターミナル駅および横浜駅からおおむね30分圏内」の不動産の売買仲介を専門にお取り扱いしております。多少前後してもお取り扱い可能の場合もありますのでお気軽にご相談ください。
常に顧客目線で考え、お客様の満足を最優先に業務に取り組んでいます。その一環として、弊社ではお客様がエージェントを指名できるように対応しております。
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