不動産流通システムの有馬でございます。
休日に某自然公園をウォーキングしながら新緑の下できれいな空気に浸ってリフレッシュしました。
暑い時期になってきましたが、木陰に入って涼しさを感じる理由は、日光をさえぎり日陰を作るうえに、蒸散(植物体内の水が水蒸気として空気中に排出される現象)によって回りの熱を奪い、温度を下げているからです。
マンションで見かける「サービスルーム(=Sと表記)」には本当の「納戸」もありますが、中には窓もあり「なぜ個室じゃないの?」と思う部屋もあります。また同じ間取りなのに、上階では「洋室」、下階では「サービスルーム」と呼び方が変わっているケースも見かけます。
理由は、建築基準法上で居室扱いにできないからです。
建築基準法では、人が長い時間過ごす部屋を居室と呼び、採光や換気を行う窓の面積の最低ラインを定めています。採光条件は部屋の床面積の1/7以上となっていますが、窓の目の前に階段やエレベーターがあって影になるようであれば、その部分は有効面積にカウントできません。そのように居室としての基準を満たしていない部屋を「サービスルーム」と呼び、居室と分けています。
ちなみにトイレ、洗面所、浴室、キッチン、収納、玄関、廊下等は居室扱いになりません。
サービスルームは建築基準法上の「居室」ではないため、設計段階で居室と同じような設備を設けないよう行政指導されるケースがあります。すなわちテレビや電話回線を引いていない、空調設備を設けられない等、普通の部屋とは異なる点もありますので注意してください。
サービスルームを居室として使用することはできますが、エアコンを付けられない場合がありますのでご注意ください。
一戸建でも納戸表記になっている部屋がありますが、これも採光条件を満たしていないため、居室としての表記ができないからです。構造が木造の一戸建の場合は、エアコンの取付は難しくありませんが、エアコン専用の電源があるのか確認が必要になります。
その他、間取図に「DEN(書斎や隠れ家)」や「フリールーム」等の表記も、基本的には納戸やサービスルームと同じ扱いになっていることが多いです。
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