大規模なビルやマンションの空地(くうち)において、通路・植栽等を整備することが近年盛んになっています。このような空地のことを一般に「オープンスペース」と呼んでいます。
高層建築物による景観や生活環境の悪化に対する制度として、1961年(昭和36年)に特定街区制度、1971年(昭和46年)に総合設計制度が創設されました。
これらの制度は、大規模なビルやマンションを建設する際に広い空地を確保し、その空地を一般の歩行者が自由にできる空間として利用することを推奨するものです。
特に総合設計制度は、現在も広く活用されており、この制度によって設けられた一般公衆が自由に出入りできる空地は「公開空地」と呼ばれています。
建築主に対しては、公開空地を設けることにより、建築物の高さや容積率を緩和してもらえるなどのメリットがあります。
近年では、大規模なビルやマンションにおいて、ヒートアイランド現象を緩和するために空地部分の緑化が推進されております。
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