皆様こんにちは、仲介手数料最大無料【REDS】不動産流通システムの福島直哉です。
2月10日の日経朝刊によりますと、建て替えたマンションの区分所有者が負担した平均額を年代別に整理した調査で、1996年までに建て替えた場合は1人あたり344万円だったのが、2017~21年は1941万円に跳ね上がったそうです!
マンション建て替えは、それまでより建物を大きくし、拡大した分を新たな所有者に売却し、そのお金を工事費に充てて既存の所有者の負担を抑えてきましたが、最近はこの新規拡大分が縮小傾向だとのことです。
国は容積率緩和の特例適用を広げるなどの対策を進めていますが、建設業界の人手不足に資源高騰などが重なり、工事の費用が上昇しています。
東京カンテイによると、22年6月までに建て替えたマンションの63.1%が東京都に集中し、その大半を23区が占めているとのことです。
都区部など立地が良いマンションは拡大分に安定した需要があるうえ、既存の所有者も高所得で一定額の負担が可能な例が多いからだそうです。
逆にそれだけの条件がそろわなければ、建て替えは難しいということですので、国は建て替えに必要な賛成割合を、現在の所有者全体の5分の4以上から、4分の3かそれ以下へ緩和するなどの法改正を検討しているとのことですが、建て替えの負担額が1,900万円もかかるのでは今後の建て替えは進まないのではないでしょうか。
それではまた、よろしくお願い申し上げます。
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