規約敷地とは、区分所有法(建物の区分所有等に関する法律)により、区分所有者の規約によって区分所有建物の敷地とされた土地で、区分所有者が建物および建物が所在する土地と一体として管理または使用をするものです。
建物の敷地ではありませんが、庭園、通路、駐車場など、建物の敷地と一体的に利用される土地がこれに該当します。
なお、規約敷地は建物と隣接していない土地であっても設定することが可能です。例えば、マンションから数百メートル離れた駐車場も規約敷地に設定できます。
規約敷地は、区分所有建物の敷地(法定敷地)と同様に区分所有者の共有とされ、原則として専有部分と分離して処分することはできません。
規約敷地は、区分所有建物の敷地と建物利用のために必要な土地とが分離して管理処分されることを防ぐために設定されますが、その設定・廃止は管理組合の意思によります。意思決定においては、管理組合の総会において区分所有者および議決権の4分の3以上の賛成が必要とされています。
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