皆様こんにちは。REDSエージェント、宅建士の成田育子です。
ようやく秋の訪れを感じられるようになりましたね。真夏のご案内は私もお客様も汗だくで、大変でした。ようやく気持ちよくご案内できる季節になり、かなり遅い秋ではありますが、体調を崩さぬよう精進していきたいと思います。
さて、今回は私が再三ブログに記載してきました不動産業界の悪い慣習である「囲い込み」にようやくメスが入るという話題です。
国土交通省がやっと、重い腰を上げてくれましたね。
実施は2025年からということで不安はありますが、少しでもこの発表により多数の不動産会社が「囲い込み」をなくす努力を今からしてほしいです。
(写真はイメージです)
囲い込みの何が問題なのか
「囲い込み」とは、売主から売却仲介の依頼を受けた不動産会社が、自社で買主を見つけるために、物件情報をあえて公開しなかったり、ありとあらゆる理由をつけ他社には一切紹介しなかったりすることを指します。
自社で売主買主の両方から仲介手数料を得る、いわゆる両手仲介を狙って行われます。たとえば、一切引き合いがないにもかかわらず「書面による購入申込みあり」などとして状況を偽り、他の業者からの問い合わせを実質的に断るケースはよくあります。
囲い込みがなぜ問題かというと、まず、売却機会の損失があります。また自社で見つけた買主に優先して買わせるために、売主に不当に低い価格での売却を迫るなど、売主にとってのデメリットが大きいことです。
囲い込みをなくすため今後どう変わるか
これまでも、囲い込みによって宅建業者が売主に損害を与えるなどの信義則違反が確認されれば、処分の対象でした。今回の改正では、レインズの取引状況の虚偽を処分の対象であると明確にすることで、囲い込み行為を防ぐという狙いがあります。これにより、不動産取引市場の透明性が確保されることを願います。
囲い込みが行われていないかの確認手段も整備されます。不動産会社に売却を依頼し、レインズに物件情報を登録した場合、売主は専用の確認画面で物件情報や図面、取引状況などを確認することができるようになります。
不動産会社に連絡がないにもかかわらず、「申込みあり」に取引状況が変更されているなどがあれば、囲い込まれている可能性があります。
国交省の対策で囲い込みはなくなるか
本日も先ほどお客様よりお問い合わせがありました。スーモに新着掲載の物件でしたが、レインズには掲載されていませんでした。
おなじみ〝囲い込み一番〟の不動産屋S不動産販売さん、しっかりとスーモには掲載するのに、レインズにはギリギリまで掲載せず、直接来るお客様を優先するという手法を現在も続けています。
国交省が動く来年ギリギリまで囲い込みは行われるのか、罰則がつくようになっても、囲い込みは続くのか……。
私はそう簡単に変わるとは思っていません。あの手この手を使い、囲い込みをしてくる可能性が高いと思います。囲い込みの社風で仕上がっている会社がそう簡単に変われるものではないからです。
これまで、案内したい物件の売主担当者の態度があまりにも横柄だったり、全く電話の取り次ぎも行われず「担当者しかわからない」の一点張りだったりといった対応に、こちらはさんざん悩まされてきました。
囲い込みの風習がなじんでいる不動産会社が本当に素直に物件を紹介してくれる、なんてことは夢のような話ですが、私は早くその日が来ることを願います。
最後に
下記は不動産の囲い込みについての掲載記事で、弊社の社長が集英社の取材を受け、実際に受けた囲い込みの実例がしっかり詳細に細かく記載されています。
●【国交省により処分対象に】大手不動産会社も手を染める「不動産の囲い込み」って何? 「売主からカギが届きません」とウソ。手数料を4倍もしぼり取るさらに悪質な手口とは…|集英社オンライン|ニュースを本気で噛み砕け
私も時系列に囲い込みされた状況をブログに挙げています。
●不動産の「囲い込み」。購入を妨害するあきれた実態を告発します|仲介手数料無料のREDS
●現在ご売却中の皆様 囲い込みにご注意を!|仲介手数料無料のREDS
不動産業界から囲い込みがなくなり、皆様に全ての物件がご紹介できる日を願い、皆様からのお問い合わせお待ちしております。
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